あるテレビで三匹の侍ならぬ三匹のおじいちゃんが、世の中の悪事を退治
するというドラマがあっていました。その日は健康食品の実演販売の店が
オープンして、そこに集まるおじいちゃんやおばあさんが70万もする羽毛
布団と称するインチキ商品を買わされたとしてクリー二ングオフじゃなかっ
たクーリングオフ(一定期間、説明不要で無条件で申込みの撤回または、
契約を解除できる法制度)を使って問題が解決した、と同居の家族がひと
安心というストーリーが展開されていました。が、家族に悟られないように
日頃売りつけられた商品の山が見つかって唖然とし、三匹のおじいちゃん
が会場に乗り込んで客として実態をみて、対策を講じて「憩いの広場」なる
ものをこしらえて、高齢者をその広場で簡単な遊びや、おしゃべりで楽しい
ひとときを過ごしていただく。それではインチキ商売で高齢者の懐を狙った
業者はあがったりになり、その会場を夜間、壊しにくる。それを三匹のおじ
いちゃんが、こてんこてんにやっつけて、めでたくおしまい、もっとも現代風
に最初は悪党どもに殴られた映像の証拠写真を残してからワルを退治す
るという勧善懲悪のドラマを口をあけながらみていました。実際に私も、そ
んな店が開店したときに醤油と卵が無料というチラシに誘われて会場まで
足を運んだことがあります。普段ならカミサンが行け行けというのですが、
この類の店だと知っていたものか黙っています。そのくせ景品をもらって
くるとフツー仏頂面が一瞬くずれます。さてチラシや噂を聞きつけた、おば
さん連中が大挙自転車に乗って押しかけます。”あら、〇〇ちゃんひさしぶ
りね待っとったとよ”。”は~い、おひさしぶり”とアチコチでエールの交換が
展開されます。ご贔屓というか追っかけみたいなお馴染みさんが実演会場
を巡回しているんです。それもイナゴの大群みたいに。さすがに男性群は
群れてはいません、それも目立たないように、ソッと隅の方で実演開始の
ゴングを待つみたいにジッとうずくまるように待っています。時間がくるまで
おばちゃんと店のスタッフの近況報告が飛び交います。ちゃん付けで、なご
やかな雰囲気です。ドラマでも共稼ぎの息子夫婦に引き取られた、おばあ
さんが、そんな雰囲気に引き寄せられるように通ってくるんですが、お金が
ないため、彼らがすすめる商品が買えなくなってしまいます。店としては銭
になりませんから邪険にして、ついには”もう来ないで”といわれてしまいま
す。三匹のひとりがジッとその様子をみていて息子に会ってもっとお母さん
を面倒みるよう説得します。しかし息子は共稼ぎで時間がない、寂しいな
んて、わがままで贅沢だと言い放ちます。そんなことから三人の正義の味
方が立ちあがります。さて、また実際の現場からの中継に移りますが、ドラ
マほどメリハリはありませんが「茹でカエル」状態つまり催眠状態になった
高齢者は段々深みにはまって高額で不要なモノを、しかも多量にジカに押
し付けられ、しかし店のスタッフに褒めてもらいたさに通い続けるという悲劇
が起こっていま~す。現役のみなさん、あなた方もいずれは、年をかさねる
んですよ。そんな目線でやさしくしてください(ムリだろうな)。
あたしゃ青春時代のころ 飲み屋に通い詰めでした
釣ったつもりが餌だけ食われていました ぐっさんハイ