恒例のダンス大会をのぞきました。実は社交ダンスの仲間から”4月初旬
に競技会がある”と知らされ、ひとりでも多く声をかけて観客がいたほうが
励みになるということなんだと思いながら会場にはいりました。その男性が
”来たか”というように手をあげました。花冷えのする日でもあったせいかガ
ランとしていました。時間を持て余して社交ダンス用の特設売り場をのぞき
ました。ダンスシューズやズボンなどを販売していました。女性用の衣装は
ダンスのあと中洲あたりでアルバイトが出来そうなド派手なドレスが置いて
ありました。値段をみたら18万円と値札が貼ってありましたので慌てて手を
引っ込めました。会場に戻りましたら日頃の特訓では足りないのか不安な
のかカップルが繰り返し練習をしていました。大体、目立ちたがり屋のよう
な選手は1回戦で敗退するレベルのひとがあたふたしますが、決勝まであ
がっていくような選手は悠然としています。下手な鉄砲も数撃ちゃ当たるみ
たいに本番直前にいくらやっても焦りこそあれ大したことはなさそうですな。
さて会場の正面に役員が現れました。かなりの年齢だとおぼしき御仁も、
背筋がピンと張っています。やっぱダンスのせいではないかと思うほど猫背
でチョコチョコ歩きをするひとは会場では見当たりません。そうこうしましたら
定刻になって、みているコッチが風邪を引きそうなぐらい薄着というか体の
線がくっきりわかるようなパンパンの衣裳で登場しました。ラテンの部のス
タートです。底冷えのする会場の空気を一掃するような陽気なラテンミュー
ジックがこだまします。さすがに高齢化がダンスの世界でも進行しているの
か参加者がすくなくなって30分短縮されて、年配のダンサーもチラホラでし
た。正午からモダン(ワルツ、タンゴなど)の部の開演です。こちらは何度目
かの結婚式をあげたようなカップルが溢れています。その中にエレベーター
で一緒になったカップルの姿がありました。残念ながら声援むなしく1回戦
で姿を消してしまいました。しばらくして手品師のような格好から出会ったと
きの普段着に着替えた男性が、我々のところに近づいてきて”声援ありがと
うございました。あんな大声で声援を受けたのは、はじめてで家内も喜んで
いました”と深々とお辞儀をして立ち去っていきました。エレベーターの中で
”私は出たくなかったんですが家内がどうしても出たいというので付いてきた
んです。もう家内のいいなりです”とあたしみたいなボヤキをするんでよく覚
えていたんです。私も図に乗って”ウチじゃあ、機嫌が悪いとメシにもありつ
けません”といいましたら大笑いになりました。女どもに睨まれてしまいまし
た。福岡の会場から佐世保まで車で2時間余、反省会で盛り上がることでし
ょう。もっと話したい御仁でした。カミさんがレッスンをうけている教室の先生
が出場して決勝で5位入賞。声が渇れるまで声援しましたのでつぎのレッス
ンは丁寧な授業になると思いました。
”家内のいいなりですたい”という男性の声に家内らしい女性の
顔が輝いていました 恐妻家連合会博多支部 ぐっさんハイ