そんな後遺症を知らないひとが、挨拶しょうと手をあげたら奇声をあげな
がらボクサーのような格好をして身構えます。あるときなんか看護師さん
が首をしめられて失神してしまい、怖がってその子に近づこうとしません。
私たちはそんな親に虐待され傷ついた子と接触するときは必ず”大丈夫
だよ”と声をかけながら笑い顔で話しかけて手伝ってやります。学校へ行
けば、いじめられると思い込んでいますから、”学校へ行こう”というのも禁
句です。大切なのは魔法の言葉を使うことです。つまり学校へ行こうでは
なくて学校の近所まで散歩しようと誘います。でも簡単には行きません。
最初は偶然、学校のまえを通るということも考えます。学校の門まで行くの
に抵抗がなくなったら”1歩だけはいってみよう”と誘います。そのつぎは、
校長室をみてみよう、それから興味があるPCの教室というふうにすこし
ずつ学校の中に誘導していき最後は勉強する教室で一緒に授業を受け
ます。こどもによって異なりますが最低でも1週間は一緒に勉強します(
大変だなという声)。スキップができるようになったら、一緒に喜びます。
普通の子でしたら簡単なんですが心に障害をもったこどもには簡単なこと
ではありません。その代わり聴覚は敏感です。我々が聞き取れない2キロ
先に通るひとも聞き取ることができます(ヘーッという声)。これらは隠して
ひとには言いません。私にいわせたら自慢していいことだと思いますが、
悪いことだと思い、いじめられると思い込んでいるんです。心から打ち解け
てきますと自分の弱みを口にするようになります。このように親に虐待を受
けて心に傷を負っているこどもには教育指導の先生も元気がウリの体育
の先生だってCCQの原則、有効(穏やかに(calm)近づいて(close)小声
で(quiet)注意)という法則を意識しながらコンタクトしていきます。学校の
先生だって教育は情熱だとか大声で励ましている先生もウツになって不登
校になることもあります(ヘーッという声)。外泊も出来て卒業式にも出れる
ようになったこどもの姿に泣き崩れる父兄もいます。さてC君も見事に高校
にも合格しました。入学当時までは5種類のくすりを服用していましたが、
2~3ヶ月もすると半分になりました。その後、順調にいけばくすりなしでも
過ごせるようになりました。問題を抱えた親子は間違いなく相手のせいに
して批判しあいます。非行少年は目で威圧します。つまり口はきかずに、
いきなり大人が嫌がることをやろうとします。大人を試します。私たちは辛
抱強く、こどものイイところを探して褒めようと努めます。ときには引っぱた
いてやりたいと思うこともりますよ(頷くひと)。小学5年のこどもなんですが
オムツをしてくすりを飲んでいたんです。本当に手がかかりました(下を向く
ひと)。ここで一服して次回のサプライズをお待ちください。
積み木崩しみたいに また元からひとつひとつ積み上げる根気
のいる作業に頭がさがる思いでした ぐっさんハイ