ヘレン・トーマスさんというブン屋さんは大統領にとって2番目に緊張させる
人物だったそうですな。1番はといえば奥さんしかいないでしょう。で、その
トーマスという御仁はホワイトハウスの記者会見室の最前列中央に鼻の尖
った魔法使いのような面体で、ケネディ大統領からオバマ大統領まで歴代
10代を取材してきた名物おばさん記者だったそうです。長老ゆえに一目置
かれていたのではなかったそうで、06年、85歳のトーマスさんがブッシュ
大統領に投げかけた質問は語り草になっている”あなたは、なぜ戦争をした
かったのですか。原油のためでない、と以前はいいました。それでは一体、
何が理由なのです”。大統領は反応で器量が問われます。だが、ブッシュ
大統領は気迫に押されて立ち往生したとあります。1920年ケンタッキー州
生まれ両親は中東のレバノン系移民だ。ウェイン大学を卒業後、43年には
UPIの前身になる通信社に入社。ジャクリーン夫人への取材手腕が評価さ
れ、61年ケネディー大統領就任時からホワイトハウスを担当することになっ
た。”アメリカの通信社がまず質問を行うのが慣例で、トーマスさんが所属し
ていたUPI通信社、そうしてAP通信が優先されていました。ゆえに最前列
に座るのです”と日本のあるブン屋が呟いていました。ほかのブン屋も”大
統領をまえに記者が気おくれしてしまうことがある。トーマスさんは知りたい
ことを単刀直入に聞き偉ぶることもありません”と称賛する。また別のブン
屋は”めざましい特ダネはなく大統領の失言を狙ったりしない、真正面から
厳しい質問をたたみかける。それが真実に迫る一番の方法と実践していま
した。彼女の感覚は古いという記者もいましたが正攻法で成果をおさめて
いました”と口をへの字にして放言を連発するおひとをニヤッとさせていま
した。半世紀にわたって大統領や報道官を緊張させ”権力者を居心地良く
させてはいけないとまさに民主主義の番犬でした”とは別の同業者。レーガ
ン大統領は彼女の働きを”大統領制の一部”と絶賛したほどだ。さらに、”
質問自体が大統領や報道官に考えさせる問題提起の面をもっていた。大
統領にとって最も緊張を要する記者で信頼感もいだかれていました”とは
別のブン屋。2000年にUPI通信を退社。通信社を離れても彼女の特別席
は保たれたそうな。89歳で現場を去り、7月20日、92歳で大往生。アッ、
いいそびれてしまいましたが、トーマスさんも50代で一度は所帯を、もった
ことはあるそうで先立たれ、以来、独身を通したそうな。あのですね、決っ
して容姿とか鋭い言動でキャンセルになったわけではないことを最後に申し
あげて失礼することにいたしましょう。(だれですか、あんな方と結婚したひ
との顔がみたいだなんて失礼なことをいうひとは、、)(そりゃ、あんたでしょ
う、、)。合掌。
ヘレン・トーマス女史の連れ合いに捧げ銃! ぐっさんハイ