”そいでね、今回の入院は3度目で、直腸ガンば手術したとよ、10cmぐらい切
ったとよ”と解説がはいりました。病院にはひとりでみえたようで、まだ伺いたかった
のですが、お疲れのご様子でしたし、私も疲れましたので”この続きは駄菓子でも
持ってお邪魔させていただきます”といってひとまず失礼しました。まだ話足らなさ
そうでした。名札を確認しましたら〇〇サチヨという可愛らしいお名前でした。さて
つぎにお会いした方の話に移りましょう。私はディールームで食事をとることにして
います。だって、カミサンがつくってくれた傑作を部屋で食べるのは気が引けるから


です。入院してすぐ大盛りにして好きな手料理を食べる、、これだって入院生活
を楽しくする大きなポイントなんです。昼食は大勢のひとが家族や見舞い客と一
緒に楽しんでりますが、朝はひとりでいただくことが多いんです。そんなある日、
後ろから私の肩を叩く御仁がありました。振り向くと小柄なおっさんが、立ってい
ました。あたしゃ、慌てて頭をさげました。相手からなにか声がかかるのかと思っ
いましたが、ニコニコ笑って手でなにかを訴えてあります。よくみたら喉のところに、
包帯が巻いてありました。声帯をとった手術をなさったことがわかりました。ヘンな


話、相手が声が出ないとわかりますと大声でしかも、ゆっくり話しをしたくなります
が相手は手を横にふりながら”あんたの地声はよく聞こえるよ”といってあるようで
した。で、普通に話しましたらーブルに字を書かれますが、まったく解読できま
せん。手術したばっかりで手話の練もうけていない、じれったさを感じたのか寂
しそうに病室に戻って行かれました。後ろ姿をみながら病気とは残酷だと思いまし
た。突然、病魔に襲われて声を失うんですからねえ。その後もお会いするんです
が、タダにこやかに挨拶をするだけで、お互いにテレビとめっこということになって


しまいます。なにか私に話したいと思っていても声が出ないというジレンマが痛い
ほどわかり、これからはノートを持ってきて交信しようと思っています。つぎの話に
なりますが、再入院でも検査漬けは変わりません。わずか半年ぐらいですから前
のデーターが使えそうなものだと思うんですが、また最初からのやり直し。厳しい
財源難のときに気が引けます。15箇所のチェックが待っていて、終わるころには
病人になってしまいます。CTスキャンの検査が2つ、受診した日は朝昼の食事
抜きで大変でした。お昼をぎたら看護士さんのがトマトやメロンにみえてき


ました。”わー、うまそうなトマトだ”とジョークを飛ばしましたら”あたし美味しいです
よ”とにっこり微笑みながら答える看護士さんがいたりして”あら、夜バイトしてい
んじゃないの”と誤解したくなるようなチャーミングなお嬢さんもいましたっけ(ちょっ
と神聖な病院でふざけ過ぎですぞ)。こりゃ、また失礼しました。でもね、ジョー
のひとつも飛ばさないと本当に食べたくなるんです(オイオイ、冗談でしょ)。ここだ
けの話、トマトというより豚饅って感じのお嬢さんが多かったですな(ポカッ)。今日
はこれぐらいで失礼しますが人間模様はテレビや映画、本だけじゃありませんぞ。





             

               美形をみてもも食べたいって思わなくなりました
                      (ポカッ)嘘をいうな! ぐっさんハイ