また集団見合いのような出で立ちの社交ダンス競技会がある公共施設で
行われました。外の気温は23度といいますが室内ではまるで冷房がはい
っているような寒さでした。紳士淑女がその寒さを吹き飛ばすようにラテン
のリズムに身体をくねらせ女性は、そのままストリップ劇場に直行するよう
な軽装というよりもうしわけ程度の布地が胸と腰の部分に張り付いた状態
で情熱を身体全体から発散させています。男性だって身体にフィットした、
軽装で女性に迫る踊りを披露していました。午後からは集団見合いのよう
に男性はヘアも刈り込んで燕尾服とノリがバリッとついた白シャツで決めて
います。女性は、といえば浅草あたりのキャバクラから出張してきたような
妖な服装と厚化粧で戦いがスタートします。知りあいらしき女性が知らない
男性と軽やかにステップを踏んでいます。”〇番がんばれ”と声援を送りま
したら、ちょっと固くなったような踊りになりましたから、あれはときどき会場
でみる女性だと確信しました。声をかけたのが悪かったのか踊りが下手だ
ったのか1回戦で姿を消していました。まえにもお話しましたように、また、
コンビを復活させたカップルが2年ぶりに競技会に出るということでカミサン
と出かけたのですが、今までなら決勝まで進出して上位に入賞する実力が
あるのですが残念ながら3回戦にも顔を出さずに敗退していました。因みに
その後、準々決勝、準決勝、決勝と6回も戦う過酷な競技なんです。とにか
くジャッジマンが7人いて目を皿のようにして粗捜しをするわけですから1回
ぐらい甘いジャッジで上位に行けても、そのまま実力が伴わないで勝ち進む
ことはできません。そういうわけで、そのカップルには1回戦のあとに”余裕
のある踊りで、今日もイケる”とお世辞のエールを送っておいてよかったと思
うぐらいの不出来でした。これは長らく一緒に踊っていなかったツケが出た
成績だと思いました。そんな中、はじめてみた初老のカップルでまさにこれ
が紳士淑女の踊りだというカップルがいて、代りに声援を送っていましたら
準々決勝で淑女のほうが足を痛めてしまい、もうダメかと思っていましたら
意外にも準決勝に進出と掲示板にありましたので、厚かましく、その素敵な
カップルのところに走り寄って”いやあ、素敵な踊りをありがとう、次も期待
していますよ”とエールを送りましたら淑女がにっこり微笑んでくれました。
まるで草笛光子のような白髪の素敵な女性でした。男性のほうは”いや、も
うここまできたら満足です。もう帰り支度をしています”と冗談を飛ばしてい
ましたが、席に戻って彼らの様子みていましたら、決勝をまえにして彼女は
ビッコを引きながら彼の肩に摑まって会場をあとにしていました。微笑まし
かったのは初心者クラスで、まさに公民館あたりで習うベーシックなダンス
をするカップルが決勝まで勝ち進んでいましたので、また声をかけましたら
(ダンスを)はじめて2年ぐらいで相手の女性はサークルの先輩だと自己紹
介をしてくれました。ヘンなルーテン(技)をしなくても基本を忠実に表現でき
たら上位を狙えるという踊りに私は大いに共鳴させられました。余興として
ジュニアのダンスも披露されましたが大勢出てくるのかと思いきや、たった
ふた組しか出場しなくて、人材不足、老齢化を象徴していました。最後はア
マチュアダンスの最高峰であるA級の決勝のダンスとなり社交ダンスの醍
醐味はこの一戦にあり、という愛好家の声援をうけて大学出のカップルが
県知事賞を手にしていました。”あんたも頑張らばんね”とカミサンにいわ
れながら会場をあとにしました。
決勝進出まで20数曲、踊るんだそうです。それが、あなた
スケート靴を履いたような短距離競争のような踊りを、、、
みているだけで息が切れそうな過酷な戦いでした。目は
笑い口は苦痛でゆがんでいました ぐっさんハイ