カミサンがテレビのAKB48のショーを眺めながら”いいわねえ、今の子は
足が細くて、、”と呟きましたので”そりゃ足の細い子を選らんどるけんたい”
と助け船を出しましたら”いいや、最近の子は足が細いの!”と妬ましそう
にいいました。私は返す言葉がなく黙って画面をみてしまいました。そうい
えば南方で出稼ぎのときに日本に帰ってくることがあって、空港を降り立っ
たとたん大地にしっかり根付いた、おみ足を目にして妙に安心し、”ああ祖
国に帰ってきたんだ”と妙にホッとしたことを思い出しました。でも最近は、
あのボテッとしたおみ足にお目にかかるのは少なくなりました(ポカッ、ボテ
ッとして悪かったわね!)。つまり生活様式やら、行儀の悪い子が多くなっ
たせいではないかと思いますがね、一般的に。だって昔は当たり前だった
正座をなんてする子はいないんでしょ。でも、若いってえのはいいですなあ。
飛び跳ねても転んでも絵になりますし骨折だとか腰痛には無縁の時代です
からね。でも年寄りには年寄りなりの味ってえものがありますよ。社交ダン
スにおみえの方で80過ぎの方でも軽やかにステップを踏む方もいらっしゃ
いますし、妙におおらかでダンスのうまい男性を掴まえて自分の彼氏みたい
な顔で踊ってあるのを拝見しますとダテで年を重ねたわけではないという年
輪を感じさせます。さて、前置きが長くなりましたが、ある新聞に「女優が老
いるとき」というタイトルでつぎのような記事がありました。「ある悲惨な思い
出があります。その日、東京から編集者が来宅、部屋にあがるなり写真雑
誌「フォーカス」をテーブルのうえに広げて”みましたか”というのです。大判
雑誌の1ページからはみださんばかりにクローズアップした、老女の写真が
載っていました。”オードリー・ヘップバーンですよ、新幹線のシートに置き捨
てられていたものを持ってきました。”ええっ”と僕は言葉を失いました」。そう
いえばヨーロッパで悪名高きパパラッチというハエみたいに付きまとって写真
を撮りまくる輩に盗られたBB、、同輩のオノコなら心ときめかせたブリジット・
バルドーに似たおばさんが映っていました。あたしゃ、みてはならないような
気持ちになりました。日本のパパラッチが狙っている、元祖オシッコをしてい
る姿を連想したくない女優・原 節子さんは絶対に今の姿をみせないそうで
すが、夢の中に存在する永遠の方を無理やり、がさつな世の中に引っ張り出
さなくてもいいじゃありませんか。ソッとして差し上げるのが武士の情けってえ
ものじゃありませんかねえ。そうえいば、あたしが昼寝をしていたときに毛虫
みたいなものをつけ、スカートを穿いた女性が跨いだ夢をみましたが、ありゃ
誰だったのか今でも謎めいてわかりません。でもなんですなあ。人間は誰で
も年を重ねます。気が小さくて、周囲を気にし過ぎる私にはできないことです
が優雅に、ゆっくりと年を重ねながら仙人のようになる、、。そんな夢を描い
ています。
”女の美しさは、年を追うごとに磨かれていくものなのです。たしかに
私の顔にはしわもふえました。ただ、それは私が多くの愛を知ったと
いうことなのです。だから私は今の私の顔のほうが好きです、、”。
オードリー・ヘップバーン 代読 ぐっさんハイ