入院中の患者は気持ちが繊細になります。つまり普段なんにもないひと言
が物凄く「一喜一憂」となってブレまくります。しかし根底では必ずよくなって
ここからおさらばしたいという気持ちを高めながら過ごしています。医者の、
一言一句が左右するように我々を伴走している看護師さんの言動も大きな
影響を与えます。幸い、私がお世話になった天使たちはネアカに振舞って
くれて助かりました。とくに高校生のときに野球部のマネージャーをしていた
という子は抜群でした。なんてったって試合のスコアを記録するだけでなく
野球部の部員のお姉さんやお母さんになりかわってお世話をするというの
がマネージャーなんだそうですから、気配り目配りが抜群でした。毎日カミ
サンにきてもらうのは気の毒ですから、ひとりで身体を拭くときなんか彼女
が背中を拭いてくれたり、いつまでもお粥では力が出ないと嘆いたらすぐご
飯にしてくれたり大盛りをリクエストしたら、つぎの食卓には大盛りになっ
ている、、などなどテキパキとやってくれました。最初は茶色のヘアーで、
つっけんどんな言動に、危うさを感じていましたが、まったくの杞憂におわり
ました。見かけより中味ですね。やっぱり野球部のマネージャーとして男ども
の面倒をみる習慣が身に付いたんだと思います。その半面、忙しがっている
看護師はリクエストをしても忘れることが多いものですから、”あんた落ち着
いて仕事ばせんね”と注文をつけてしまいました。そんなやりとりを聞いてい
たとなりの方が”あんた、よういうたね、私も腹が立つようなことばいわれたと
”といいながら”インフルエンザが院内でも流行っとるけん注意してくださいと
そこまではヨカばってん、罹ったら、いちころですよ”といわれた。それから
血液検査のときに注射器をふりかざしながら”吸血鬼ですよ、覚悟してくだ
さい”といわれた。ありゃ患者の気持ちばわかっとらん”と愚痴をこぼしてあ
りました。直接いえばヨカとに本人にはいわんでウジウジする日本文化に
遭遇した茶飯事でした。その御仁はコブのようにパンパンに腫れあがって
病院に駆け込んで手術は出来ない状態だったので、足の付け根の動脈か
らカテーテルを差し込んで抗がん剤を流し込んで一命をとりとめたそうで、
その本人が”いやあ、最近の医術は発達しとる”と自慢というか感心して、
ありましたが、あたしにいわせたら、そんなになるまえに病院にみせなかっ
たことが不思議でなりませんでした。随分、小さくなったので放射線治療に
はいるといってありましたが、手術ではなく、ひとの体力とか年齢に合わせ
た治療をするんですねえ。私の場合はPET-CTでみつかって駆け込んだ
のですが、大半の方は自覚症状か他人の助言で発覚して病院にみえると
いうケースだそうです。でもね医者は助けようとしてくれますし、駆け込んだ
ひとだって生きようと懸命ですから簡単にはへたばりませんよ。ものは考え
ようですが、私は検査によって2度生き返りましたが早めのチェックは身の
ためだと思います。
身体の用心 タバコ1本 ガンの元 ぐっさんハイ