マスコミや政治屋が当たり前のように「国際社会」という言葉を口にします。
私も、ささやかながら昔、一緒に汗を流した仕事仲間がいるオーストラリア
に電話して”最近の尖閣諸島の中国と日本とのトラブルはどう思う?”と聞
きました。あたしゃ、当然のように”そりゃ日本の領土だ”という答えを期待
しました。この仲間というのは中国系の華僑でマレーシアから退職後、移
住して悠々自適の暮らしをエンジョイしている男なんです。”そうだね、、難
しい質問だね、”といって中々、意見を口にしないんです。そこで、あたしゃ
”そっちじゃ、この問題はあまり報道しないんだ”と勝手に決めつけようとし
ましたら、やっと重い口を開いて、”そんなことはないよ、毎日、報道される
よ、ぐっさん、日本政府はちゃんと話をしないだろう?中国だけでなく韓国に
も。日本人は気にしていないかも知れないがオーストラリアだって迷惑をか
けているんだよ。それなのにちゃんと正面から謝罪をしていないじゃない。
その点ドイツはちゃんと謝ったから周辺国とはうまくいっているんだよ”と意
外なことを指摘されました。勉強不足の私は複雑な気持ちになりました。
そうしてあれだけマスコミが連日連夜報道していることが内弁慶的ものであ
り、あたしゃ、改めてジパングのメディアの国際性の乏しい視野の狭さを思い
知らされてしまいました。確かに我々は先人や自分たちが犯したことは頭を
さげ条約で取り決めたことでケリがついたと思っていることでも、被害を蒙っ
たほうは感情論として末代まで残っていくんじゃないでしょうか。その辺が
モヤモヤしている中で今回のような領土の線引きがなされたことが一挙に
頭をもちあげてくるという要素もあるんでしょうかね。友人が遠慮気味に呟い
てくれたことが鋭く私に突き刺さってしまいました。さてオーストラリアの友人
が面白いことを口にしていました。もう10年もまえになりますがティモールが
インドネシアから独立したときに、インドネシアから独立運動をしているティモ
ールの指導者に相当圧力というか弾圧がかかったそうです。それを庇護した
のがオーストラリアだったそうで両国が軍事衝突するような緊迫した事態にも
なったそうですが軍事力に勝りインドネシアから輸入する物資も多く、その圧
力や損得を考えて、ティモールの独立が早まったと解説していましたが、
両国の力関係利害関係などソロバン勘定で国の成り行きが左右するという
のが大きいようですね。実際問題として。因みにティモールの有識者はオー
ストラリアの男性がティモールの女性に産ませたこどもがオーストラリアに留
学して学問や社会を学ぶという図示があるんだそうですよ。そういえば息子が
メールで送ってくれた写真をみるとちじれ毛の肌の黒い、しかし鼻筋の通った
男がふんぞり返っていましたな。あたしゃね、もっと男女が仲良くなってファミ
リーが世界中に点在し領土問題なんてどうでもよくなる、そんな時代が老兵
があの世行きのツアーに乗ったら実現すると思っています。
人種のルツボといわれる東南アジアには国際感覚が溢れています
元国際親善大使 ぐっさんハイ