大リーグの第83回オールスターゲームは10日、ロイヤルズの本拠地カンザ
スシティーのカウフマン・スタジアムで行われ、ナ・リーグが8―0でア・リーグ
に大勝しました。駆け込みでダルビッシュ有が選ばれましたので、ワシントン
監督が出番を与えるのではと思ってテレビの画面を注視しました。ダルはベ
ンチの奥ばったところに座っていました。キラ星のごとく、球団の代表選手が
詰め掛けています。NYのスター選手「ジータ選手」には各選手がハイタッチし
てあいさつを交わしています。我らのダルくんもハイタッチの中に加わり少年
のように目を輝かせていました。試合まえに国歌斉唱となりカナダとアメリカ
両国の国歌を大声を張りあげながら男の歌い手が唄い観衆全員が一斉に
起立して斉唱していました。日本では考えられないような熱いシーンでした。
プレーボールとなり、一番手の投手は真っ向勝負とばかりに160キロ台の
剛速球を投げ込み、バッターが勢い余ってバットをスタンドに放り込んでいま
した。そのバットは観客にプレゼントされていました。試合はア・リーグが打ち
まくりアッという間に5点を先取。その後も攻撃の手を緩めることもなく試合は
一方的になってしまいました。興味をそがれた私は例によって球場のようす
を観察することにしました。まず、アレッと思ったのは家電量販店の「ヨドバシ
カメラ」の広告塔が主審のうしろで光っていました。カタカナでしたから日本向
けの宣伝なんでしょうかね。3時間かっきりで消えてしまいました。その後ろ
のネット越に、映画「7年目の浮気」の主演女優だったマリリンモンローと、お
なじファッションの金髪の美形が白髪の紳士と談笑しながら野球を観戦して
いました。ときおり、その紳士が美形の肩を抱き耳元で囁きながら笑わせて
いたのが気になって仕方がありませんでした。試合の後半、40歳になって
今年で勇退する選手がコールされますと場内は総立ちとなり見事にライト前
にヒットを放ち、観衆は一斉に歓声をあげて敬意を表していました。歓声とい
えば地元から、ただひとり選出された選手が出てきましたら、ものすごい歓声
が起こって試合が中断する騒ぎになってしまいました。いいですなあ、ストレ
ートで。お目当てのダルがピッチャーの練習場に小走りに向かいましたので
登板があるのかと期待していましたら、ベンチにはいって腰を降ろして商売
仲間とボールを手にしながら、なにやら球種の情報交換に熱がはいっていま
した。そんなシーンのあとラフな格好をした谷間の深い美形が現れて、また
独唱していました。大リーグは唄が好きだなあと思いました。ア・リーグは押さ
えの切り札としてチャップマンという黒人投手を投入。ふれ込みでは170キロ
の世界一最速男だとアナウンスしていましたが試合では162キロを示してい
ました。肩に力がはいり過ぎたのかストライクがはいらず2人で降板していま
した。対照的にディッキーというピッチャーは125キロ前後のスピードでした
が得意のナックルボールを駆使しながら強打者を手玉にとっていました。大リ
ーグの選手は速球には滅法強いということをこのオールスター戦で立証され
たような試合展開でした。MVP(最高殊勲選手賞)は、はじめてファン投票で
選ばれたジャイアンツのカブレラ選手が獲得。中年のおばさんが手招きされ
てカブレラとハグして、スタンドに帰るのかと思っていましたら、そのまま息子
と一緒に表彰されていました。中南米から出稼ぎにきて、晴れやかな表情で
大舞台を楽しんでいるようでした。今か今かと気を持たせられたダルビッシュ
は登板なしでした。来年は決っと先発さ。
アメリカンドリーム いいねダルちゃん ぐっさんハイ!