葬儀屋から勉強会の案内がありました。街の綾小路きみまろを自称する、
名物営業部長が引退して新任の部長に代わったという話も耳にしていまし
たので、どんなトークなのか興味があり会場に行こうとしましたら、海の向こ
うから電話がはいり遅くなってしまいました。肝心の話が聞けず遺産相続の
話に移っていました。相続するような財産のない私には退屈な時間でした。
あるひとは熱心にメモをとっていました。遺産相続ではありませんが、旦那
が、ぽっくり逝って手元にお金がないとすぐには預金したお金は自由にでき
ないというくだりには、メモをとる女性が多くなりました。休憩時間では”こんど
の新米部長さんの話はまじめ過ぎて全然面白くなかった”という呟きが聞こえ
てきました。その後、やり手婆のような女性支配人と名乗ったおばさんが”ウ
チは会員価格で無駄な出費を極力抑えて、葬儀ができる”と声を嗄らしてい
ました。さらに昨今の家族葬を否定するように、できるだけ多くのひとに呼び
かけたほうが助かると、てめえたちが助かるみたいなPRをしていました。
葬儀屋としては参列者が多いほど銭になるわけですから流れに竿をさす、
言い方になるんでしょうかね。でも、ひとに迷惑をかけたくない、あるいは、
呼ばれて迷惑というシラケ時代だからこそ、家族葬が主流になるんでしょ
うからね。その後、なにか質問がありませんか、と発声したとたん、”ハイ!
”と大きな声をあげながら手をあげたおばさんがいました。そうして”お宅は
みなさんの大切なお金を預かってあるんです!せめて1年に1回ぐらい残
高通知書を出すべきじゃないでしょうか!”と演説調でいいましたら場内か
ら拍手とともに”そうだ!”と、いう声があがりました。突然の突っ込みに、
手間がかかるなどと言い訳めいた説明がありましたら”DMを1回やめて我
々の大切なお金の残高が通知できないのはおかしいでしょ!”と追求する
声に”おかしい!”という声が一斉にあがり、まるで株主総会みたいな雰囲
気になりました。やり手婆同士の対決のあと昼飯が振舞われました。午後
はカラオケ大会からスタート。応募者が殺到していました。苦手なカラオケ
ですから帰りたかったのですが、お楽しみ抽選会とやらが、最後にあります
ので我慢することにして個性豊かな歌声を聴くハメになってしまいました。
それにしてもよくも他人のまえで唄えるなあというひとばっかでした。壇上の
5名の中には、あの噛み付きばあさんもいて、唄い終わったら、”カレーラ
イスの本当の言い方はごぞんじですか?”と問いながら”それはカリー&ラ
イスというんです”と洋行帰りのひとみたいな講釈をして失笑を買っていまし
た。その後ひょっとこ、のお面を被ったひとが現れて踊りはじめました。ユー
モラスな仕草にドッと笑いが起こりました。あとで”会員総数60名、その中
から踊りのうまいひとばかりがこの会場に来とっとです”といいましたら”カ
ラオケとは違うたいね”と野次がはいり場内が笑いに包まれていました。
今日も現代版「井戸端会議場」は大盛況でした。じゃんじゃん
暇人クラブ ぐっさんハイ