いえね、野田閣下へのあてつけたわけじゃありませんが以前、日本の映画史
に燦然と輝く名画「東京物語」のリメーク版が山田洋次監督によって製作され
ると出前したことがあります。それが、あなたモメているんだそうです。日本の
お父さんといわれた名優・笠智衆の渋い役どころを菅原文太が演じることに
なっていたのですが山田監督と見解の相違という理由で降板。代打で橋爪功
が出演。さらに母親役だった市原悦子がS状結腸腫瘍の手術で降板。続いて
あの”すき焼きだけで沢山よ!”と名台詞を吐いた憎々しい、名優・杉村春子
の役だった長女、室井 滋は舞台公演がはいったとして、中嶋朋子(40)に
代わるそうです。あたしゃ、中嶋がやり手ばばあ、のような杉村春子にとって
代われるのか気をもんでいます。3月にはいってからクランクインと発表され
たとある週刊誌に載っていました。年老いた両親の一世一代の東京旅行を
通じて家族の絆、夫婦と子供、老いと死、人間の一生、それらを冷徹な視線
で描いた作品であると同時に、みる年代によって見方がかわってくる素晴ら
しい映画だったと私は記憶しています。実のこどもたちよりアカの他人である
息子の嫁の世話をうけて帰郷する老夫婦は、まさに今の私のような老境に
ぴったりの映画であり、役者やストーリーがどうなるのか気になるところです。
ある映画評論家は”小津さんの「東京物語」は世界中の評論家はベスト10に
いれてくるほどの傑作。オマージュとはいえ弄ってほしくない”と。どうも評論家
とか、えらいセンセなどは私のような一般人には難解な言葉を使って煙に巻
くのがお好きな種族のようですが、オマージュってなんですかね。まあ、過去
二匹目のどぜうを狙って製作された映画がピットしたのをみたことがありませ
んがあたしも、そっとしておいてほしいひとりです。あの織田なんとかという
役者が演った「椿三十朗」(07年)のズッコケぶりはひどかったですからね。
松竹は東京物語をモチーフにした作品という確固たる骨格があるので役者
が代わってもブレることはないといってはいるが、松竹大船調の伝統を山田
監督が繋げようとする意気込みはわかる。でもそれは過去を現代に置き換え
た再映画化でなくてもいい。しかも昨年の大震災を入れ込んだらオマージュす
らない。菅原文太が降りたのも当然”と評論家は続けていました。あの不朽の
名作が、メタメタにならないことを切に願うのみであります。なんたって、あの
不世出の大女優・原 節子を犯す、じゃなかった汚すような作品だけはご免蒙
りたいものですな。節子さんは90歳を超えて、なお気高さを失わない高貴な
お方はスクーリンでしかお目にかかったことはありませんが、日本人ばなれし
た顔立ちと体躯は強烈な印象を残しながら、一般人のまえから姿をお隠しに
なり、なぜ華やかな世界から忽然と姿を消したのか、映画界のなぞのひとつ
だそうですね。あるルポライターがいつものように見張っていたら偶然にも、
節子さんが現れて”私の手つくりのカレーライスでよかったら如何です”といわ
れてご馳走になったと得意げに書いていましたが、味がしなかったそうですよ
昔は、よかったと老兵が呟きますと若い衆は”昔と今は時代が違う”と相手に
されませんが、あたしゃ断然、昔はよかったと叫び続けます。だって名画や
美形は断然、昔が多かったと思うから!(じいさん、それが違うって!)うん
にゃ、違わない!(この年寄りには敵わねえや)。アッ、さっきのオマージュっ
て言葉ね、「創作物や作者などにささげる敬意」ってPCが教えてくれたよ。今
の時代はね、PCがなんでも教えてくれる時代なんだから、、ねえセンセ方。
とにかく、あたしゃ、時代が変わろうといいものはいいんです!
(まったく、どうしようもねえ、じいさんだ) ぐっさんハイ
おまけ:BS放送で、山田監督が語っていましたがタイトルは「東京家族」。
今回の震災を織り交ぜて、前作で戦死した次男坊を登場させ、現代の
家族のあり方について描きたい”とありました。従って「東京物語」は永
遠に不滅で~す。