以前、NHKのど自慢大会があって、その出場者の中に自分の店でバイトし
ているベトナムからきた子が出るからテレビをみてみろという電話をもらった
飲み屋の大将からまた電話がありました。今度は”オイ!オレが司会をする
カラオケ大会に、この前のど自慢大会で、鐘3つ鳴らしたベトナムから来た子
が特別ゲストで唄うから暇があったら見に来ないか”と誘われました。あたしゃ
カラオケと聞いて腰が引けましたが、ベトナムの子が唄うという誘いと大会が
終わったらうなぎをご馳走するという言葉に惹かれて快諾しました。カミサン、
も時間がありましたので同行しました。あたしゃ、下手な唄を3番まで聞かさ
れる地獄のような体験をなんどもしていましたので、遅めに会場に着きまし
た。会場にはいったとたん、自分が一番というような罵声が聞こえてきました
受付で司会をしている大将の名前を告げましたら舞台裏に連れていかれま
した。司会をしている大将はコッチをみて、来たか、場内で熱演の模様をみ
てろ、というゼスチャーで会場内に歩をすすめました。ドアを開けた瞬間、
猛烈にボリュームをあげた伴奏とそれに負けじと張り上げるドラ声が場内に
こだましていました。あたしゃ、一瞬ひるみました。が、意を決してできるだけ
舞台と遠い席をとりましたが無駄でした。地獄のような時間がスタートしました
舞台では追っかけさんが駆け寄ってきて祝儀袋を手渡そうとしています。
司会者が”あら、なんでしょう、祝電なんでしょうか、いいですね、私もほしい
ところですが、1通もいただけません”といいましたら、場内から笑いが起こ
りました。出演者の中には美空ひばりも真っ青になるような豪華なファッショ
ンとアクセサリーを身にまとった貴婦人?にはすかさず、”わあ凄い、ウン百
万もするネックレス、、落とさないように用心してください”といって爆笑と拍手
が起こりました。当意即妙な司会で場内を盛り上げています。そんな雰囲気
で大人の学芸会が延々と続きます。それにしても”好いた、惚れた”の唄がこ
んなにもあったんですね。毎度のことですが。カミサンが”あら、あのひとまた
出てる”といいました。そういえば、そのひとに限らず何度も舞台にあがって
ひとの迷惑顧ずみたいなひとが絶えません。まえにもぼやいたことがありま
すが、プロは面白いな、というところでサッと切り上げ素人芸は、てめえだけ
が悦に入って、ひとさまの迷惑なんか関係なく際限なくやり遂げてうんざりさ
せる、、その辺が決定的な違いがあると思いながら、やっとお目当てのベトナ
ムからの留学生が舞台に登場しました。2ヶ月ぶりの勇姿でしたが、すっかり
スリムになって見違えるような美形に変身していました。「美しい昔」というベト
ナム語もはいった素晴らしい歌声に、うっとりしてしまいました。場内からも”
のど自慢で鐘ば3つ鳴らした子でしょう”というささやきが聞こえてきます。やっ
と終盤にはいりカラオケを教えるセンセ方の登場となりました。さあ大変です
祝儀は出るは花束を抱えた生徒さんで舞台の袖は俄然、賑やかになります。
でもねえ、ここだけの話ですがセンセとはいっても肝心の歌はというと生徒と
さほどかわらない歌声にがっかりです。もう80に手が届く、いや届いてある
ようなセンセもひとの迷惑顧ずみたいに、にわとりが首をしめられたような声
で存在を誇示してありました。そんなセンセ方の歌を聞きながら、あたしゃ、
社交ダンスの世界とまったく同じだと思いました。はっきりいってセンセとは
名ばかりのひとが多いんです。というところで意味シンな話がもうすこし続き
ます。
先生と呼ばれるほどの馬鹿でなし ぐっさんハイ