北九州に天使のような牧師さんがいらっしゃいます。この方の名前は奥田
知志さん、ホームレスのひとたちを救済することをメーンに奔走されている
方でHNKのプロフェッショナルという番組にも登場されたことがあります。
今回、博多にもみえるという情報をキャッチしましたので、その会場に押し
かけました。昨今の救援活動が大流行のため大勢押しかけているのかと
思いましたら意外にも閑散としていました。司会者が交通事情のため、少し
到着が遅れるとアナウンスしていましたが、すぐテレビでみた小太りのひと

が忙しげにはいってきました。早速、当人がマイクのまえに立って”私の本
職は牧師です。今日、遅れたのは朝からひとり埋葬してきたためです”とい
っていました。演題は「ホームレス支援からみた無縁・日本」となっていまし
た。では早速、本人の話に代わることにいたします。”随分まえから高齢化
社会といわれてきましたが、それが急速に単身社会に向かっています。3・
11から絆ブームみたいになっていますが、私はこの絆という意味を疑えと
訴えています。大震災の当日、私は宮城県のある養殖かきの産地に電話を

いれましたが、つながらなかった。2日目にやっとつながったと思ったら第一
声は”生きているか”。”生きている”だった。私は仙台の仲間に生存の確認
後、炊き出しに行くようにお願いをして50人泊めるところを確保させ、支援
活動にはいりました。私どもは全国各地に支援のネットワークがありますが、
九州からも支援物資を積んだトラックを派遣して被災地をめざしました。現地
はグシャグシャ状態で我々の確保しているネットが手探り状態で被災地には
いりました。我々は慣れていますが、行政などの支援は不慣れのため、被災

者にはなかなか支援が行き届かなかった。そんな中、被災地では、被災者に
おにぎりを提供しようと呼びかけてサラリーマンなどが朝出勤のときにビニー
ル袋に5個とか10個とかぶら下げてきてくれたのには感激しました。電気や
ガスがない、水もない。ないないずくしの中こんな遠方まで九州から救援にき
てくれたとびっくりしたといいながら感謝されました。とにかく全てを失った方々
ばかりでした。湾に浸入してしてきた津波でもっていかれて姿を消してしまった
被災地のみなさん、まだピンとこない状態でした。そんな中、ある方が”この、

手紙があるから生きていられる”といわれ、みせてもらったら子供さんからの
手紙でした。出稼ぎ先から忙しい合間をさいて、親にあてた手紙でした。他人
にはなんでもないことが当人には意外な力になるんですねえ。余談になりま
すが一度、NHKのプロフェッショナルという番組で出たことがありますが、また
追っかけられています。はじめてじゃないかな、2度も出るのは。NHKはソー
シャルビジネスの一環としてかき養殖の再建という視点から撮ってるんじゃ、
ないでしょうか。話はわかりますが私の本職というか本来の仕事はホームレ

スの救済にあります。昨夜も弁当配りをしました。(奥田さんは西南学院大学
神学部専攻科に在学中に訪れた大阪市・釜ヶ崎(現:あいりん地区)の日雇
い労働者の現状を目の当たりにし、ボランティア活動に参加したことがきっか
けで、牧師の道を歩み始める)。私は西南学院大学を卒業後、今の教会に
牧師として赴任してくると同時に、北九州市でのホームレス支援活動をスタ
ートしました。“支援したい人がしたい支援をする”のではなく、“望んでいる
人が望むものを支援する”のが本来の支援の姿だと考えました。
  
    M 9.0 世界最大級となったのか じゃ、今後復興の
      ためのエネルギーも愛も世界最大級にしなくちゃ ぐっさんハイ