NHKを民放みたいと思わせた張本人が今日の主役です。そのひとの名前
は有働由美子。40代のキャリアウーマンの代表選手。新番組「あさイチ」の
メインキャスターとして颯爽と登場して衝撃的だったのが「セックスレス特集」
でした。”NHKらしくない”という抗議が殺到したかと思えば”知りたかった話
題を特集していただいてありがたかった”という感謝の電話が舞い込んだり
今までのNHKでは考えられない反応があったそうですな。では、彼女に、
不躾な質問をあびせてみることにしましょう。Q:「あさイチ」は好調ですね。A:
おかげさまで昨年3月のスタート時に立てた「3年目に視聴率10%」の目標
がありがたいことに1ヶ月ぐらいで達成できました。Q:「セックス特集」という
仰天特集は共感と批判が殺到したそうですね。A:番組を立ち上げたときから
40代の女性の悩みを真正面から取り上げようと決めていたんです。中高年
の性は男性目線で語られることはあっても女性の目線で語られることはなか
った。アンケートをとったら、ものすごく悩んでいる方が多くて、その切実な声
には驚きました。たとえば夫とセックスしたくないのに求めてくる。養ってもら
っているので応えざるを得ないという声も多かった。Q:ざっくばらんというか、
あけすけな会話が多いようですね。A:「絶対無理をしない」をベースにやって
いるんです。悲しい話題だから悲しいトーンでやらなきゃとか、ゲストにこれを
聞いちゃいけないとか一切なし。知らないことは知らないし、気持ち悪いことは
悪いという。民放も「カッコつけない本音トーク」をめざしていると思うんですが
視聴者の反響を考えるとなかなかできない。「あさイチ」への意見を募集すると、
95%は「好き」でしたが5%は「嫌い」。そこは織り込み済みでやらないと、
ぶっちゃけトークはできません。Q:でも週刊誌に散々書かれて、、最初は、
有働さんの「脇汗」がみっともないという記事でした。A:(笑いながら)ひどい
番組ですよね。あれで結婚は縁遠くなった(笑い)。Q:もともとそういうことを
恥ずかしいと思わないタイプですか。A:いえ、セックスという言葉を含めて
そういうことを口にすると男性に嫌われると思っている世代です。30代半ば
までは下ネタ話はわからないふりをしていました。だけど40歳を過ぎた今、
毎日3千通ぐらいくるアンケートに励まされるんです。なーんだみんなそうな
んだ、だったらいいだろうって。Q:「あさイチ」で有働さんの本質が花開いた
感じですが。A:特に好かれようとは思わず、自分に枠をつくらなくなったので
本当に楽になったし、覚悟ができました。それまでの3年間、NYのアメリカ
総局にいたのですが、向こうのジャーナリストは自分で調べて報道して全部
の責任を自分で引き受ける。それまでの仕事は一生懸命やってたけど、そ
こまでの覚悟をもってやりきれてなかったと思い知ったんです。定年を考え
ればそう長くは現場にいられないのに、視聴者にも嫌われないようにして、
局内的にもうまくやり、誰がやっても一緒みたいには、私にはやる必要がな
いなって考えていました。如何です。まだまだ、彼女のインタビューは続きま
すがひと皮もふた皮もむけた感じの有働さん。まったく違う世界を覗いて自分
流を装備しながら「割り切り」を発見した彼女の生き様は、口では言い表せな
い苦難と格闘したひとに与えられる、何かを掴んだ強さを感じざるを得ません
な。ヘマをしてひとのせいにする輩いやヘマもできないセンセ方には有働さん
の爪の垢でも出前させていただこうっと。
大海を覗いた有働さんって好き(あたし口ばっかのひと嫌い)
ごもっとも ぐっさんハイ