近郊の街で、何とか音楽祭というのがあってジャズの競演という唄い文句につ
られて覗いてみました。いやあ、久しく男性の元気印に遭遇したことがありま
せんでしたが、いいですな、男の熱気は。会場には昔、熱中したジャズやフォ
ークソングに体を揺らす男性がアチコチでみられました。会場にはいったとき
には割れんばかりの大音響が鳴り響いていました。司会者というかバンドリー
ダーが口早に演奏する曲を紹介して一気に場内を熱気に誘います。そうして

申し訳程度に演奏者を名指しますと、ぴょこんと頭をさげます。そうしてまた早
口で曲をアナウンスして演奏となります。どうやら決められた時間内で目一杯
に演奏したいという気持ちが伝わってきます。面白かったのはバンドリーダー
が”次の曲はOOが唄うかもわかりません”と、紹介がありました場内は期待
を込めて名指しをされたひとに注目しています。ところがあっけなく演奏が終
わり”やっぱり唄いませんでしたね。実はこの前もこんなことがあったんです”

といって爆笑が起こっていました。名指しされたひとは天井を向いていました。
次のバンドは女性のボーカルが’70年代の唄を熱唱していました。何曲か唄い
ましたが割れるような大音響のために歌声がかき消されてしまいました。いい
ですな、音響が大きいと歌の上手加減がわからなくて、、。唄い終わった、そ
の元ヤングレディに何人もの女性から花束が贈られていました。花束を受け
取るときには胸の谷間をきっちり拝見しました。いいですなあ。休憩のあとに

登場したグループは男所帯のバンドでした。4人だけのこじんまりした演奏か
と思ったら大音響が場内を占領して音楽が聞こえなくなりました。ひとり魚屋の
おっさんみたいなひとが調子外れの音で笑いをとっていました。自分の演奏に
酔って無我の境地にはいっていたからなんでしょう。バンドリーダーが何かを、
察したように、”私たちは男だけのバンドで勝手な演奏がウリですがソロソロ「
花」をいれようかと思っています”といいましたら魚屋の親父が首を横にふって

いました。熱演が続きました。トリはまたビッグバンドでした。数えてみたら25
人と、もうひとり立っていました。なんでもピアノの演奏のスペアという紹介に
場内は爆笑でした。1曲終わったところで武田鉄也がダイエットしたような顔
のひとが”こんな大きな会場で演奏できるのは幸せです。一生懸命頑張りま
す”と現役らしい、いい草でサックスを握りしめていました。演奏した曲はカウ
ントベーシーが奏でたという名曲でした。でも、結成して間がなかったことも、

あって演奏は今イチでした。最後の曲が終わって総合司会者が、”みなさん!
このまま帰していいんですか!”と場内にけしかけましたら、数呼吸遅れて、
”アンコール!”と声が掛かり笑ってしまいました。するとバンドリーダーが”ア
ンコールが掛かると思わなかったので先ほど演奏した、A列車で行こうをやり
ます!”というと場内から爆笑と拍手が起こりました。いやあアマチュアーバン
ドらしい初々しさにみなさん大喜びでありました。


       声量をスピーカーでカバーする中高年バンド
          中高年の方々の元気と笑いを運ぶ ぐっさんハイ