連日あれほどうるさいくらいに報道していたタイの大水害の模様がパタッと
なくなりました。すこし振り返ってみることにいたします。連日の実況放送で
微笑みの国が、ぐっと日本に近くなり、日本だけでなく世界中が異常気象に
襲われていることがショックでした。東南アジアの「デトロイト」といわれるぐら
い自動車産業がBBKの近郊に集中。その供給基地が大規模な洪水の影
響で、現地の日系の自動車大手の生産がすべて停止したり、タイからエン
ジニアが日本の工場に来て生産ラインで活躍したり、想像以上に自動車だ
けでなく電気部品その他産業に関する部品の供給基地であることがよくわ
かりました。国王をこよなく敬愛する国民は、国王陛下が入院中の病院の
防水のため、国民はもとより軍隊まで出動する騒ぎになったり、、。そのこ
とで思い出したのですがその昔の話、時間を持て余したので映画館にはい
って、洋画をタイ語が流れる映画を眺めて、いたときです。映画がはじまる
前に観客が一斉に立ち上がるんです。私もつられて立ち上がってしまいま
したが、画面には微笑んだ国王とファミリーが映し出されて国歌が流れま
したら、一斉に唄い出したんです。いやあ、驚きました。まさに国王陛下が
こんなに敬愛されていらっしゃる、ということを知らされました。そういう心の
拠りどころになる御方をいただくタイのひとたちが羨ましくなりました。さて、
おなじみの空港の構内にテント村が出来たり、飛行機が水の上に浮かん
でいたり、一瞬これはなんじゃという光景がテレビの画面に写し出され水害
の深刻さが茶の間にも伝わって参りました。愉快だったのはローカル番組
で、福岡のBBK駐在事務所のひとにアナウンサーが”大変な目にあって、
危険ではありませんか?”という大袈裟な問いに”日本のマスコミが報道す
るほどではありません、ただ、飲み水の確保には苦労しています”と応えて
いたのには笑ってしまいました。お世話になった方々にお見舞いを申し上
げましたら悪友のひとりから”まるでBBK中が水没しているように報道され
ているが、浸水していない所も沢山あるぞ。それに地元の人々はいつもの
ように、おおらかに過ごしている”という返事でした。そういえば道路が水か
さが増しているところに投げ網を打って魚をとっているひともいましたな。
ボートを改造して、にわか仕込みの水上タクシーとしゃれ込んで小遣い銭を
稼ぐひとも出現して、強かに生きているともいっていました。おんぶに抱っこ
政府に助けてもらわねば生きていけないと胸を張っていう世相が横行する
ジパングが恥ずかしくなりました。そういえばお隣りのマレーシアでも災害
はつきものでしたが”Never mind(まあ、いいさ、なんとかなるさ)”という
沖縄の「テーゲ文化」に似た風土でもありましたな。海外に出てホッとしたの
は、日本でなら青い目の外人がヘンな日本語を口にすると、笑ってしまう、。
そんな風土ですから、自分で英語を口にしようともしない、そんな国際化を
阻む雰囲気がある、と私には思えてなりませんが、向こうでは私が解読不明
の言葉を発しても”ぐっさんいいさ、しゃべれなくて当たりまえさ、それより間
違ってもいいからなにかいう、それが大切なことさ”やさしく諭してくれたのが
今でも嬉しい思い出なんです。ヤング諸君!。日本では恥をかくというのは
大きなリスクを背負う勇気は必要ですが、海外に飛び出して、ぶつかってみ
たらいいさ。それが言語だけでなく諸君の行動や物の見方も変えることにな
るから。
若者は恥をかき体当たりする特権があるんだ!
恥をかき続ける ぐっさんハイ