ヒマラヤの秘境ブータンから結婚されたばかりの国王とお妃がおみえになり
ました。国王は背広姿で飛行機からお降りになるかと思っていましたら丹前
によく似た「ゴ」というブータンの正装をお召しになり、妃も地味な「キラ」を着
用され、今が幸福度が一番というような笑顔で仲良くタラップを降りてありま
した。ジグミ・ケサル・ナムゲル・ワンチュクという舌を噛みそうなお名前の陛
下は大の日本贔屓だそうで昭和天皇が崩御されたときには国をあげて喪に
伏し、今回の東日本の大震災のときだって真っ先に100万ドルを添えて哀
悼の意を表したり、まるで親族のようなお心遣いをなさった方なんだそうです
そのおふたりがハネムーンで、日本へお越しになったというわけです。先君
が幸福度(GNH)を提唱なさった豊かさだけでない幸せが、日本では福井県
がナンバーワン。2位も富山、続いて石川、鳥取と北の国が独占しています。
これは平均寿命や出生率、完全失業率、犯罪発生件数など、40の社会、
経済統計指標からはじき出した「幸せ度」だといいます。福井は未婚率が低
く、出生率が高い、障害者の雇用率、正社員比率が高い、従って犯罪が少な
いなど断トツだそうで、昔の日本らしさが残っているんでしょうね。私が思うに
この中の正社員比率が高いというポイントが、人心の安定、幼児虐待、離婚
などに大きく寄与しているように思えます。アッ、それから福井といえば私が
海外で出稼ぎ中に大変お世話になった方も福井の出身ですが面倒見のいい
ナイスガイなんです。私の僻みかもわかりませんが、海外では、てめえで体験
を積めというようなところがあって、中々、教えてもらえない空気の中、その方
には裏の裏までご教示いただいたことが今でも思い出されます。ありがとうご
ざいました。因みに世界の幸福度をみてみたらトップはニュージーランドで以
下ノルウェー、スウェーデン、カナダ、マレーシアというお馴染みの国々が並ん
でいます。日本はといえば24となっていました。さてブータンをおとぎの国から
と話していましたらそのブータンもご多分に漏れず文明開化の波が押し寄せ
て、若者はゲームに夢中になったり、ケータイが街に溢れ、ヤング同士で腕
を組んで歩く姿も珍しくなくなり、慎み深い文化も色あせて、文化度のバロメ
ーターである車も多くなってきて、環境問題が浮上してきたそうです。親元を
離れて都会に押し寄せ、核家族化も顕著になって幸福度に、ほころびが出
てきたと報道していました。経済大国インドの保護国というか、大国との交流
が昔から盛んで影響力が大きく、穏健で慎み深い国民だけに、他人のことは
二の次というバイタリティがひとり歩きするような大国の影響は深刻だそうで
すよ。そのためかどうか知りませんが陛下はご結婚なさって、まずインドを訪
問なさいました。そうして大好きな日本におみえいただいたというわけです。
細かい気配りでお疲れの陛下、どうか日本に滞在中はごゆっくりとお過ごし
ください、だなんて口にしていましたら、このカップルのおモテになること分刻
みで「余裕のない」日本側のスケジュールをこなしてありました。追っかけは
出てくるし、七、五、三にきていた女の子に”名前はなんていうの”と流暢な
英語で訊ねてありましたら”B!”と元気に応えていました。殿下も”ジグミで
す”とショートカットした名前を名乗ってありました。ハイエナのような報道陣
の若造が”いまのところ問題ありません”と失礼なことをコメントしていました
あのね、野田政権と違うってば。ああ、あたしも両陛下についてブータンに
行きたくなりました。
気を遣っても仕方がないのになぜか気疲れする
恐妻組合連合会 会員 ぐっさんハイ