「緊急発進対中国機3倍」4月~9月前年比航空自衛隊はや83回出動とい
う緊迫した沖縄近海の情勢下、10月16日のNHKの特番「日中の攻防戦」
は平和ぼけした老兵には衝撃のドキュメントでした。日中国交のあと、当時
の中国の実力者・鄧小平(副主席)の呼びかけによって、日中の軍事関係者
による対話が34年間、継続して行われていたのです。その対話の模様を出
席者が生々しいやりとりを公開していました。歯に絹着せずとは、この会談の
ことをいうんだと思いました。当時の日本側代表である三岡元陸将は”中国
は近い将来、近代化をなし達げ、軍事大国になりえる、中政懇(中国政経懇
談会)に協力するのは国益になる”と発言。その後、小泉元首相の靖国参拝
問題など幾多の日中間の外交が中断される危機を乗り越えながら対話が継
続されていたんです。近年、中国は沖縄近海に限らず、東南のシナ海域、さ
らには、太平洋へと海洋進出が顕著になってきた最中での今回の対話は、
圧巻でした。中国のガス田開発さらには釣魚島をはじめ尖閣諸島への漁船
の出没から最新鋭の軍艦ならびに情報収集機の異常接近など緊張が高ま
る中での会談となり、日本側は”最近の海洋進出は目に余るものがあり、昨
年9月に発生した事件以降(日本の)人々が中国を信頼できないようになった
中国は日本の平和を脅かすと考えている”と批判。これに対して中国側は
”我々は中国固有の領土、海洋権を確保しその開発に力を注いでいるだけ
だ。南シナ海の問題を平和的対話により解決するにしても中国は固有の領
土、海洋権を確保する”と反論。日本だけでなく東南アジア諸国との領土問
題は確固たる決意で対処することを表明した。世界第二位の軍事力を誇る
中国側の脅威を感じた。日本側は”つまらないことで紛争を起こさない衝突
を回避すべきだ”と発言。中国側も同意。続いて中国の空母建造の意図に
ついて日本側はその真意をはかるべく発言。中国側は”(空母を保有する
ことは)我々の宿願である”と発言。その背景にあるものは台湾近海で軍事
演習を行ったときにアメリカは台湾の要請があったとして空母をはじめ艦隊
を派遣、これによって中国海軍は撤退を余儀なくされた。その恨み屈辱を晴
らすことが空母建造へとすすんだものであると日本側のOBは語っていました
実はこの会談の参加者は日本側は自衛隊の最高幹部のOBですが中国側
は現役の将軍と上級大佐など中国軍事関係者のバリバリのエリートが同席
するという興味深い顔ぶれなんです。さて、昨年の漁船の沖縄近海での侵犯
は中国側は自国の固有の領土と主張。国境線画定の問題であるとし、日本
側は領土問題は存在しないと発言し緊張が高まる。すると”お互いが主張を
譲らぬ場合は戦争になる、それでもいいのか”と女性の声があがる。画面を
凝視したら中国側には女性の高級将校が参加していた。日本側から”マスコ
ミはセンセーショナルな報道により日本政府の判断を危うくさせる”との発言
には笑ってしまった。中国側も”近年インターネットの普及により世論を混乱
させるものがいる。しかし一方には国力を示せというものもある”と発言。
日本側はすかさず”譲れないことには毅然たる態度をとる”と釘を注した。
如何です、奥歯にものの挟まったような、どうでもいいような会談をみせつけ
られている者にとっては手に汗握る攻防というフレーズがぴったりくるような
迫力でしょ。と、肩が凝りそうになったところで、この熱い話の続きは次回に
届けさせていただくことにいたしましょう。
つたない文面から緊迫した率直な意見交換の場面が
すこしでも賢者に伝えられたら幸いです ぐっさんハイ