中には何度もお見受けする超ベテランの方もいらっしゃいます颯爽に踊って
はありますが如何せん足が伴いませんので、あえなく緒戦でおしまいとなり
ます。でもいいですなあ。80代でステップを踏むなんて、私にいわせれば神
技みたいな方ですよ。段々、競技がすすみ、高いレベルのコースで準決勝
だったと思いますが、60代とおぼしき男性が辛そうな顔をしながら肩で息を
しています。まるで酸素不足の生け簀の魚のように喘いで口をパクパクさせ
ています。社交ダンスをおやりになる方ならご存知ですがワルツのように優
雅でゆったり踊るだけでなく会場を運動会のように走り回ったりウインナー
ワルツといって男女が軽やかに回転しながら腕を競うダンスなんかみるほう
は楽しいのですが、演じるほうは、回がすすむ毎に死ぬような思いになるん
だそうですよ。ナニみたいだ、と苦笑する殿方もいるくらいきついんだそうで
す。私はダンスでそんな激しい経験がありませんが、、。その哀れな男性は
大健闘で決勝戦まで勝ち進んでいましたね。あたしゃ、その方に思わず”お
父さん頑張って!”と声をかけましたが懸命に営業笑いで応えてくれました。
結局そのお父さんは決勝まで勝ち残りトロフィーを手にしていました。で、
その方は長崎代表とアナウンスしていました。そのクラスに素敵なダンスを
踊るカップルがいましたので、知らないカップルでしたがカミサンが他人みた
いにそっぽを向くような大声で”24番!あんたちが大将!”。”イケる!”って
応援しましたら、戦いのあと、そのカップルがきて”お宅の声援のおかげで
優勝できました”とうれしそうにお礼をいってくれました。調子に乗った私は
チャーミングな女性に向かって渾身の声援を送りましたら、またその女性が
現れて”おかげさまで楽しく踊ることができました、ありがとうございました”と
頭をさげながら感謝の言葉を口にしてくれましたので、その美形に手を差し
出しましたら握り返してくれました。またカミサンが蔑んだ目を向けました。
褒め言葉とは不思議な力を発揮するものだと思いました。さて競技会の最高
峰であるAクラスは私は14番か212番が優勝だろうと思っていましたら88
番がトロフィーを、さらっていきました。カミサンが”あのねえ、優勝者は競技
するまえから決まってんだって”と先輩らしく教えていましたが、文字通りジャ
ッジは見た目ですから、この世界も大相撲みたいに八百長というか人情の世
界なんですねえ。念のため知ったかぶりをさせていただきますと社交ダンス
では、どのクラスでも毎年、成績次第で資格がアップダウンするそうで特に
Aクラスは何試合か上位3位まで入賞しないと降格するんだそうですよ。
どこかのセンセのように一度とったら永久ライセンスなんてえ、世界とは出
来が違うって厳しい世界でもあるんですな。現役の選手が目を皿のようにし
てレッスンフィー30分で5000円も出し、競技会の出場料も半端じゃないで
しょう。それに燕尾服や床屋代、、なんて考えていったら家の1軒や2軒入れ
込んだというのもあながち大袈裟ではないような気がいたしました。
実際、セレブの奥さまが大金をつぎ込みながら夢と
希望をつなぐ方がいらっしゃるそうですよ 旦那さん
夫のほかにひとり愛して 遠花火 ぐっさんハイ