メタル請負人とは井村ヘッドコーチのことなんです。ヘッドコーチといっても
日本代表ではありません。06年から中国チームにヘッドハンティングされ、
シンクロナイズドスイミングの、世界一のロシアを脅かすまでになったのは
井村コーチの功績大だと思います。今まで彼女に指導をうけて獲得したメ
タルの数は30個。メタル請負人と呼ばれる所以です。水泳世界選手権第
3日の予選大会でロシアについで2位。スペインが3位。それまで常勝日本
は5位と入賞すら危ぶまれるポジションに甘んじています。昭和53年から
日本代表コーチに就任し、独特のスパルタ式指導法で世界的な選手を、次
々と育てた。長年、日本のシンクロナイズドスイミング界を牽引して基礎を築
いてきた代表的な指導者としての功績は大きく、日本の「シンクロ界の母」と
称えられる程である。ちょっと歯が浮きそうなHPをパクりましたが、実はこの
井村さん、福岡におみえになって講演をなさったことがあるんです。もう8、9
年もまえのことでしたから、日本シンクロナイズドスイミング界の指導者とし
て一番脂の乗り切っていたころじゃなかったかと思います。講演会といって
も指導者を対象としたものに潜り込んだわけですが、壇上に立ってしばらく
したら、”ちょっと!私の話をメモもとらないで聞くなんて失礼じゃないの!”
と叱るようにいいましたら、今まで和んでいた会場が凍り付いてしまいました
あたしゃ、今回、災害地に渇をいれた松本大臣を思い出してしまいました。
それからというものは会場は水を打ったように静かになり真剣な空気に一
変しました。内容は選手や環境に妥協せず、自分なりの目標をもて、という
ことではなかったかと思います。そんな鬼コーチに育てられて日本選手が金
メタルをとったことがあるんですね。01年、世界選手権福岡大会だったと思
いますが立花・武田組デュエット種目で世界大会で常勝ロシアを凌いで初の
日本人が金メダルをとったんです。そのドキュメンタリーが放映されましたが、
ヘンに優しいひとがみたら卒倒するようなスパルタ教育でした。表情の練習
をしている選手に向かって、”そんな顔で審判員がいい点なんてくれるわけ
ないやろ! 1回、ちゃんと自分の顔を見てごらん!”。やる気の感じられない
選手には、”トライせえへんのやったら帰り!”と関西弁を投げつけていまし
たな。プール中に響き渡る怒鳴り声に選手たちは固まってしまう。なかには
涙を流す子もいる。しかし井村さんはひるまない。”泣いて上手になるんやっ
たら、私が代わっていくらでも泣いたげるわ!泣いてもその分疲れるだけ
やで!”。こんな調子の井村さんが中国に渡って、そりゃびっくりすることの
連続だったと思いますよ。だってマナーの悪さは、いい加減な私も驚きまし
たもの。散らかしっぱなし、アチコチ唾は吐く、先輩や目上にたいする気遣
いはない、そんなないない尽くしの状態からスタートしたんでしょうから、とて
もシンクロどころではなかったと思いますよ。最初のうちは。それをひとつ、
ひとつ井村流を叩き込むという執念にも似た思いが選手たちに伝わったん
でしょうね。急こしらえの08年、北京オリンピック中国代表チームは種目別
で銅メダルを獲得したんです。一度、契約が切れて帰国したんですが、また
中国政府から要請があって中国シンクロの世界に復帰されています。国内
ではライバルに塩を与える国賊みたいにいう、えらいさんもいるようですが
あたしゃ、今の、ふにゃふにゃした日本に必要な人材だと思っています。
   井村さんはこうもいいます、”今の中国チームは金が当然。銀は残念
   賞みたいなもの、今、ロシアが一番怖いのは中国じゃないの”。いえ、
   あなたが一番、怖いのです。直立不動の姿勢で、死ぬ思いでいいます
   ”あなたの旦那さんがみてみたい、、”  ぐっさんハイ