市橋被告は19年3月25日ごろ、自宅マンションでリンゼイさんの顔を何度
も殴り、両手を結束バンドなどで縛って乱暴したうえ、首を絞めて殺害。遺体
を全裸のまま、ベランダの浴槽に入れて土で埋めて遺棄したとされる事件で
犯行後、警察官が市橋被告の家を突き止めたものの市橋被告はすきをみて
逃走。そして2年半にわたり逃亡して、全国、いや英国をはじめ世界の目が
日本に注がれた凶悪な事件でした。市橋は21年11月10日、大阪のフェリ
ー乗り場で身柄を確保されるまで、顔を整形したり土木現場で働いたりする
などして逃亡生活を送っていました。初の公判で”殺意はありませんでした。
しかしリンゼイさんの死には責任があり、責任を取るつもりです”といいなが
ら”死なせてしまったが、殺意はありませんでした”と殺意は否認。入廷の際は
リンゼイさんのご両親に土下座をしたり、論告中は犯行を思い出したのか
俯き、小刻みに身体を震わせながら改悛のポーズを示すなど精一杯、安っ
ぽいパフォーマンスに終始していました。彼にとっては死ぬか生きるかの
大勝負の舞台でしたからね。昔、人気ドラマにあった「逃亡者」気取りで書
いた本のあがりの900万円をリンゼイさんの遺族に差し出して麗しいアクシ
ョンもみせていましたが、見事ご両親から肘鉄を食らいました。あたしゃね。
この市橋被告ぐらい狡猾で頭のいいやつはいないと思いますよ。でも大根
役者みたいな演技者だと思います。逃亡中は必死になって法の網をくぐる
ことや死刑にならない言い草を模索していたと思います。あたしゃ、裁判所
に出廷したときに、アランドロン主演の映画「太陽がいっぱい」を思い出して
しまいました。A・ドロンのような美しい顔とは似ても似つかぬ、親からもらっ
た大事な顔を何度も整形して、生き延びようとした市橋は”生活のために整
形した”と嘯いていますが、生きるため、逃げるために顔を変えたんでしょう
が。悪魔のような精密な計算に裏打ちされた言動が随所にみられたところは
映画とそっくりでした。リンゼイさんのご両親から”まるで市橋被告のショー
だ”と、ののしられたぐらい程度の低い茶番劇でありました。あの白々しい
演技は今の政治屋にも共通するような気がしましたね。言動が軽いし、吐
き気をもよおすような嫌悪感をもちましたもの。ご両親の”日本で許される
最高刑を望む”と死刑を求めた結果は無期懲役という市橋側の勝利で終わ
りました。あたしゃ、市橋被告は今回の事件で充分やっていけるという自信
をもったと思いますね。死にたくないという一心から我々には想像もつかな
い恐怖や不安をもったのは事実でしょう。しかし、生き延びていく過程で、
今回は初犯で単独犯に死刑はないというヘンにやさしいジパングで「無期」
を勝ちとった市橋は恩赦かなんかで社会復帰の可能性も出てきたわけで
すから監視カメラのないところで小躍りしているんじゃないでしょうか。そう
して獄中でウソの懺悔の本を出して社会復帰に備えるんじゃないでしょうか。
   
市橋被告のような高度な頭脳をもちながら 足を踏み外した
       悲劇を繰り返さない社会をめざさねばならないな ぐっさんハイ