こんにちは、今年初めてのブログとなります。
今回は肝斑についてのお話を書こうと思います。
肝斑とは顔にできるシミの1つで、主に30代の女性に多いお悩みです。
一般的にシミの治療はレーザー治療となることが多いのですが、肝斑はかえってレーザー治療により症状が悪化してしまうのが特徴です。
顔のシミと一口に言っても、その種類は雀卵斑(そばかす)、太田母斑、遅発性太田母斑(ADM)、扁平母斑、炎症性色素沈着・・・と様々です。
ここでは一般的に頻度の高い老人性色素斑(これが俗に言うシミ)と肝斑の違いについてお話していこうと思います。
まず老人性色素斑ですが、こちらは主に紫外線が原因で、顔のどこにでもできる境界明瞭で平らな茶褐色斑です。年月が経つと徐々に隆起し、老人性角化症という盛り上がったイボに発展します。主に頬の輪郭線のあたりに発生することが多く、皮膚の表皮におけるメラニンの増生が原因です。
治療はQスイッチレーザーが効果的ですが、劇的な効果を持つため術後1週間から10日ほどかさぶたが形成されます。そのため顔に多発している方の場合にはIPL(フォトフェイシャル)治療で薄いかさぶたを形成しながら回数をかけて薄くしていく治療がオススメです。
一方肝斑に関しては全く性格が異なります。肝斑の原因については未だ解明されていないところが大きいのですが、諸家の先生によれば慢性的な刺激により皮膚のバリア機能が弱り、そこへさらなる刺激が加わった結果起こるメラニン産生増多の病態と言われています。こちらも老人性色素斑同様に紫外線が増悪因子と言われていますが、直接の原因ではないようです。また肝斑はホルモンバランス(妊娠時に増悪)や過度な洗顔によって症状が悪化してしまうため、紫外線対策や優しい洗顔を心がけることが必要です。肝斑が慢性的な炎症の結果生じたという考えに基づけば、人工的に炎症を引き起こすレーザー治療により肝斑は増悪することはお分かり頂けると思います。
肝斑の治療は日常生活の過度な洗顔、紫外線など、増悪因子を除去していくことが最も効果的です。また身体の中からメラニンの排泄を促進する治療として、トランサミンやビタミンC/Eの内服が効果的です。
これらシミは単一に存在することはむしろ稀で、様々なシミが混在していることが多々あります。そのためまずは一度カウンセリングを受けていただき、個々の方に合った治療を受けていただくことをお勧めします。
