マリリンの日本真珠/ミキモトの2本のネックレス
 
PEARL/真珠はアメリカでもマリリンの誕生石(6月1日)

マリリンは私生活で使っていたのはコスチューム模造宝石アクセサリーがその殆どで、宝石/宝飾品への関心は薄く、
永く愛用し大切にしていた高価な本物のジュエリーアクセサリーは、唯一これだけだったとも。

また当時、日本の真珠は欧米ではたいへん高級高価な日本土産として有名で人気だった。

さて、こないだ書きました通り、

ここからは新説!オイラ自前の推論なのですが~、

2月3日と思われている、マトバ真珠宝石店での買い物は、
実は2月8日!であったと個人的に推察しています。

そして新婚旅行の来日で、マリリンが得た真珠のネックレスは実は2本あるのだとっ!!

それは共にミキモト製のパール/アコヤ真珠のネックレス。

1本はディマジオがマリリンに贈ったミキモト真珠のネックレスで、ウエダジュエラー購入の品物。

旧帝国ホテルアーケ-ドに在ったウエダジュエラー(店主 二代目植田富士朗)のVIP来客サイン帳にはディマジオのサインと、御礼のサインボールも残る。
しかし、そのサイン帳にマリリンのサインは無いっ・・・
(顧客台帳などではなく単なるサイン帳なので、日付が入る入らないもサインする当人任せ。但し前後ページのサインに日付があれば或る程度推察は可能かと)

マリリンが一人で最初にふらりと現れて店員はマリリンとは気付かずに接客、続いて記者たちが押寄せ、後からディマジオがやってきたとウエダジュエラーでは語り継がれているようなのですが~、

まぁともかくも、その来店日時は2月2日15時以前でなければ、その日の15時過ぎから始まる記者会見には身に付けることは出来ません。
前日の来日当日は大荒れの大騒動真っ只中だし、
その頃の時間帯はウエダジュエラーも間違いなく閉店時間後で、絶対無理っ!

この真珠のネックレスはディマジオが、オドゥールに手配を頼んであったとの記述もあって、その通りか、
又はオドゥールの依頼で、来日前にキャピー原田そして結局のところ会見も仕切る野球教室主催の読売新聞社サイドが用意していた貢ぎ物なのではないか?

ただ帝国ホテルアーケードにはミキモト/御木本真珠店も出店しており、何故に本家ミキモトでは無くウエダジュエラーだったのか?安田庄司(セ・リーグ会長で大阪読売新聞会長)または当時は日本テレビ社長職の正力松太郎とかの読売閥御用達店だったのか?

ディマジオはそれを受け取りに独り、(若しくはマリリンと)ウエダジュエラーを訪れただけか?それともホントに二人で選んだのか?

加えて、マリリンも本当にウエダジュエラーを訪れたならば、あの首に食い込み気味のサイズ感には若干の違和感を覚えるし、

サイン帳にはディマジオのサインはあるのにマリリンのサインは無い。ってのが絶対的に不自然っ!

また、ここで記者/カメラマン達に囲まれたのならばその写真も全く残っていないのも甚だ疑問だし、ウエダジュエラーに何らマリリン本人の形跡が無いのは、商売上/セールストークにも?、伝聞/勘違いされた話に尾ひれがついたのでは?とも失礼ながら考える。

その上に、このネックレスはディマジオからのサプライズプレゼントだった!との記述もあり、果たしてマリリンは本当にウエダジュエラーを訪れたか?


そしてもう1本が、マトバ真珠宝石店で、マリリンが自分で選んで、「自分のお金を出して買う初めての(高価な)買い物だわっ」って、自身で代金を支払ったと言う、ミキモト真珠のネックレス

ミキモトの職人に依って選り分けられ厳選された44玉のうち、前面真珠を0.5ミリずつ胸元に向かって粒を大きく連ねることでボリューム感が出て、首元すっきり効果のグラデーションが掛かった16インチのネックレス。~との情報もあるが、どうなのだろう?

これは、米軍USOからの慰問ステージの報酬で、早速の御褒美/記念にと購入したとも考えられないだろうか?

それに、マトバ真珠宝石店で撮られた写真に、マリリンと一緒に写った後姿の毛皮コートを纏った黒髪女性は、今以て通訳女性と言われる通説なのですが、
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こりゃぁ、どう見てもその黒髪/髪型に、この毛皮のコートの毛並み/デザインに、寄り添い身を乗り出す後姿は、親密なオドゥール夫人ジーンとならでは、~にオイラには見える!~にしかもう見えないっ!

この旅行中に撮られたこの二人のコートでまず間違いなくないか?
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で、ジーンは早速そのネックレスを貸りて着けてみたw、ってのが、この写真なのではないか?

そうだとするならば、まだ2月3日にはオドール夫人/ジーンは来日していないっ!
つまり2月3日の来店/購入説は在り得ない!ジーン・オドゥールとの合流は4日後の2月7日の、マリリンとディマジオが静岡/川奈から東京に戻った夕刻か夜の帝国ホテルなのだから~。

帝国ホテル傍の日活国際会館(歩いて5分ほど、現ペニンシュラホテルの場所)地下の米兵相手のショップアーケ-ド内のマトバ真珠宝石店
終戦後混乱期に女手一つで身を興した店主/的場テル、
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疎開先の新潟の高田市(現上越市)でアメリカ兵相手のガレージセールをきっかけに、東京に戻ったのち、極東空軍尉官宿舎(GHQが接収していたN.Y.K.日本郵船ビル内)で、PX売店“MRS. MATOBA'S CREATION”を開業し、その後に日活国際会館竣工を機にこの地下1階に移転新規開店。

米軍将兵相手の元PXだったショップなだけに、その噂を2月3日のパーティーや、大使館等の訪問先で、米軍将校達/上級将校や、アメリカ駐日大使に大使館員と、その夫人、同席した御婦人方々から、その話を耳にしたとしても決しておかしくはない。

ジーンにしても、オドゥールと共に以前にも来日しているし、到着合流早々の女同士のおしゃべりで、7日にはもう彼女が話したかも知れないし。

そして、その評判とPX系列で税制やサービス(大使や将軍が私の紹介と言えば~とかもあったかも。PX扱いでデューティーフリー/免税だったかも、)が、ぜったい良いと、

敢えて宿泊先の帝国ホテル内にある御木本”と“ウエダジュエラー”ではなく、“マトバ”までわざわざ足を運んだんじゃないだろうか?

“なぜミキモトではなくマトバから買ったのかという質問に対して「上を目指している女性から買いたかったの」(マリリン・モンローという生き方;山口路子著) ”って、ほらやっぱりぃっ!

やはりマトバである必要/意味/必然があったのだっ!

米軍USOとの契約を交わしたことで思いもよらぬ報酬が入ることが確定したマリリンは、自然と財布の紐も緩んだ買物か、それとも米軍からのギャラが先払い!契約手付の前金アリ?ってことで、

2月8日の購入とするなら午後には福岡へ向け出発するし、この日の午前中か午後一、出発前に購入したと推察する。
ジーンに合うや否や7日の夜ってのも早計過ぎるかと、先ずはじっくりと御互い経緯出来事を報告交換のお喋りでしょ、女性の本質的な性質としてはw。やはりジーンはマリリンの訪韓ツアーの付き添いとして急遽やってきたとしか思えないし話す事は山ほどあったろう、
実はジーン広島にて合流説なんてのもあるのですが、これは東京に足止めされて、マリリン同行の訪韓に備えての大使館や米軍施設での手続きやら予防接種などのために、数日遅れた便で広島へ一行を追って移動。再合流したものを勘違いの誤情報ではないだろうかと?

さて、米軍慰問の韓国より日本へ舞い戻った後の2月20日(14日説も)
神戸「いさみ」での御座敷にマリリンが身に着けている真珠ネックレスの玉は大きいっ!

帝国ホテル記者会見時と、「いさみ」での、真珠ネックレスの比較!

記者会見時のもの、↓
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「いさみ」にてのもの、↓
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ねっ、間違いなく別物でしょ!

~なので、東京に戻った2月22日や帰国日23日の購入では、神戸で着用は不可能であり。

しかしまぁ、なんせ日本でのマリリンの首元に、この大粒の真珠のネックレスがはっきりと確認できるのは今のところ神戸「いさみ」での写真と、
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帝国ホテルで撮られたとされる日付不明のものなのだが↓、いやいや神戸オリエンタルホテル出立時ではないのか?足元が見えないのが残念だが、下の22日の写真と同じ装いに見て取れる。
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ディマジオと一緒に恐らく22日の(伊丹発)羽田空港着時に撮影のものの、
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今のところこれら5枚程度の写真だけしか見付からず・・・
(それとジーンが着けている1枚と)


つづく、