昭和の泥棒 なぜ唐草ふろしきを持っているの? | 大賀屋呉服店7代目「いいきものがかり日記」

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創業220年目を迎える岡崎市の呉服店7代目。新聞記者(企業取材)➡コンサルファーム➡着物屋で現在。スポニチ、中日新聞,地元ラジオ局など掲載歴多数、各種講演も実施中。主に岡崎市内の出来事や日本文化、老舗経営や映画について書いてます。趣味は映画鑑賞、読書、将棋

 

どうして泥棒といえば唐草風呂敷なの?

 



どの家でもタンスの一番下に入っていた普及品だったから。

これが答え。

 

 

あれは基本、泥棒のものではなく盗品なんです。

風呂敷は昔は家庭のタンスの一番下にあったもの。

タンスは、よく使うものほど下に収納するのが鉄則です。そうしないと戸棚の開け締め大変(^.^;。

泥棒さんはまず一番下の引き出しにあるふろしきを拝借し、それに金品や貴重品をしまってました。

手ぶらで行って風呂敷持って、侵入した家からでるスタイル。風呂敷持っているのが一般的だったので、風景になじんでしまってたこともあるようです。

 



明治〜昭和にかけて唐草は大ヒット。それがステレオタイプに一般化、漫画やコントで描かれたの泥棒の定番になったとです