西海海軍航空隊大分基地関連 | 大神回天基地ブログ

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太平洋戦争末期に出現した特攻隊。大分県日出町にあった人間魚雷「回天」の訓練基地・大神基地の歴史や基地設備及び「回天」の開発経緯・構造・作戦内容(神潮特別攻撃隊)を紹介します。また大神基地に関連した空母「海鷹」等の艦艇や使用武器について紹介もしていきます。

大神基地にも関連のあった西海海軍航空隊に関連する図面を作ってみました。
いずれも引渡目録にあった図面を元にデジタルトレースしたものです。
これらの図面には作成してわかりましたが、いくつかバージョンがあり(少なくとも3パターン以上)、必ずしも同じものではない事を付け加えておきます。



西海海軍航空隊(大分基地)の舟艇位置図です。
所在地と船舶の種類だけでなく公称番号まで記載されていましたので、採用させて頂きました。実際の図面には船舶一覧は記載されていません。
この図からわかったことは大神基地で昭和20年7月末の訓練の際、海底突入事故が発生した際に、搭乗員を救出した救難船が記載されていたことです。
事故は深江湾の入口付近で発生し、幸い間も無く発見されましたが、大神基地の船舶では救出できない事態になりました。
そこで西海海軍航空隊に救難船を要請し、翌朝無事搭乗員が生還できました。
搭乗員は大きな怪我もなく、戦闘食のおにぎりを食べる余裕があったとも言われています。

300tクラスの飛行機救難船ですが、5tクレーンが船尾についていたとされています。


対空陣地概略図ですが、対空陣地や探照灯陣地が構築されていたことがわかりますが、この図たけでは武器の詳細や完成・構築中等の詳細まではわかりません。
大分県側の資料を元にして再構成してみたいと思います。

ちなみに大分港にあった噴進砲は海鷹に搭載されていたものを西海空が回収したものと引渡目録に記載されていました。