今度の11月２日に渋谷であります。
八神純子に関しては、ある程度のお年の方ならご存知とは思いますが、
「水色の雨」とか「思いでは美しすぎて」などの曲で 済んだ高音を聞かせてくれた歌手です。
ヤマハのポプコンというアマチュアバンドの競技会が昔あって、そこからの人です。
シンガーソングライターということではありますが、自分的には、八神純子は「シンガー」だと思っています。その声質の良さは他に類を見ないもので、高音の伸びと透明感は いわゆる高音が売り、ハイトーンボイスなどを売りにしている最近の歌手と比較されたりもしますが（ミーシャ？スーパーフライ？）、ま、そういうポッと出の小娘たちとは根本的に才能が違いすぎて、そういったのはまず相手にならないといっていいでしょう。
本来その才能を生かすには、そういった声にあった曲で勝負すればいいのですが、この八神純子という歌手は、名古屋の割と大きな会社の社長令嬢です。「根っからのお嬢様」であって、まわりの空気を読みません。どういうところを好かれているかを考えず、自分が成りたい方向性を目指します。
白鳥がその静かに池にたたずむ様を称えられているのに、鷲のような凛々しさを求めて、似合いもしない小動物狩りに挑戦し続けるような、そういったセンスのズレが本人にあります。
静かなバラードとか、綺麗な曲を歌っていればいいものを、そういう日本の歌謡曲路線を無理やり脱しようともがき、パープルタウンだとかミスターブルーだとか、ああいった似合わない方向性に向かってしまいました。
そこらへんがこうじて、アメリカにわたってしまったわけです。
アメリカ人と結婚してロサンゼルスにすんで何十年。 今では2児の母。年も５０を越えました。
で、何十年かぶりの日本復帰です。
最近、セントレアでミニコンサートをしたということで、youtubeで見てみました。
東日本の震災に対するチャリティコンサートです。4分16秒からのbluebird という曲、こういった曲調が本来、似合っていると思います。
おそらく練習は続けていたのだと思います。声質は落ちていないようでした。
某筋からの情報で 今回の渋谷、まだほんのわずかチケットが残っているそうです。
あまり良い席は残っていないかもしれませんが、万一、「行きたいと思っていたけど知らなかった」 という方のために。
私は家内と「かぶりつき」で鑑賞する予定です。