「やすっぼい人間がいくら練習してもやすっぽい音しか出ない。」今年も終ろうと言うのになぜか10ヶ月前に書いた「フルート吹きのレオさんと犬」の一節を思い出しました。
だから精神修養をしてからフルートやピッコロの練習をするんだという意味ではなく。
さて薬と病院嫌いな私が某感染症に罹患(りかんと読むらしい)して、今日で5日目、幸い軽く峠を越して、外出出来ないのをいい事に一人ソノリテなどにたっぷり時間をかけております。だって普段こんなに時間もらえないし(笑)
ホイッスリングって良いですよね。でも真剣に出来るまでやるとなるとほんと時間がかかる、と普段思っていました。
どうせならこの機会にピッコロで!
ピッコロって「目立つ」「うるさい」というイメージを持たれる事が多いようですが、ソロにしろ、合奏にしろ、それでは、ぶち壊しの道具にしか他ならない。
という事でピッコロの全音域で「まろやか」「柔らかく」「滑らか」「溶け込むような」音はどうすればいいか、に迫っていきます。
基本、フルートと同じですが、フルートで出来たと思ってもピッコロでは。また音を作り直す部分も必要。でも慣れて来ると同じ感覚で行けるし、双方に良い結果がありました。
僕のカリキュラムは
1 フルートもピッコロも中音のCisから下行、そして上行。もちろん半音ずつ。
2 アパチュアは縛らず、無駄な緊張を与えない、微笑みみたいなのはよくない、とsirゴールウェイも。
3 実際音を出す前に丁寧にホイッスリングでポイントを確かめる
と言うのが今のところ僕の場合は一番近道みたいです。
これまでも音作りでは、やり方を変更してきましたが、それも段階を経ての事なので、そのうちこの手順も変わると思います。そして
フィンガリングも同時に脱力、ただ力を抜くのでなく、打楽器奏者がすとんとスティックを鼓面に落とす様に。超高速でも音色を変えないためには、やはり脱力。
こんな時間が面白くて仕方ないなんてフルートやってない人には分かってもらえないでしょうね。音色づくりや、フィンガリングなどの「下ごしらえ」は音楽性との両輪だと思っています。ここを解決して出来た音楽は今までとは何かが変わってくると確信しています。