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キッズも出るし、世界最高のフルートも聴けるし、こんなお得なコンサートが滅多にあろうものか?チケット、チケット!
   スポーツにも楽器の練習にも良い季節です。6月18日にある神鍋高原全国マラソン大会に出場申し込みをしてしまいました。練習したいのですが、公務優先、フルート優先でなかなか距離を稼げません。
   スポーツ競技のほとんどは、筋力トレーニング無しには成り立ちません。最後にフルマラソンを走ってから2年以上経ちました。走るための筋力はすっかり消えているはずです。東京マラソンに出た頃、とにかく4時間を切りたくて研究した結果、様々な事が分かりました。そのノウハウはフルートの練習に生きています。
   さて最近レッスンした女子中学生の何人かは、フルート女子にありがちな、か細い音でした。彼女達に責任はなく、リード楽器に比べ、抵抗のない事が弱めの息遣いの原因になってしまいます。頑張って吹こうとすると、今度は抵抗がないので他の管楽器に比べ息が続かなかったり、けっこう大変な楽器です。だからこそ意図的に抵抗を作ってやる必要があるのです。それには先ず下唇に気圧を高め、上唇を通ってスピードのある息を出します。これは楽器を持たない方が良い練習になる事が分かりました。1分くらい息練習ができてから、楽器を息のラインに当てるとしっかりした音がします。独学だと難しいですが、初心者は良い先生に見てもらいながら、どこに筋力が必要かを分かりながら日々鍛える必要があります。



   さて、ここで筋力トレーニングの話しですが、スピードのある息に崩れないアンブッシャーを維持するためには、「ある程度の」筋力が必要です。「ある程度」で良いのです。ただ、練習を何日かしなかったり、筋力を使わない練習(スピードのない息ばかりの練習)だと筋力は弱る一方です。筋肉は疲労、回復、超回復によって持久力が高まります。一定期間練習をせず、たまに演奏してもある程度の時間内なら、良い音で頑張れますが、持久力が途切れた時、自分のベストな演奏はできなくなり、下手をするとおかしな癖がついてしまいます。この残念な事故は多忙の中で練習時間が取れず、だんだんと良い演奏ができなくなり、ついに楽器に触らなくなる市民バンドのプレイヤーに多い様です。
   練習不足による筋力低下を防ぐ方法があります。「楽器を持たない楽器練習」です。楽器を持たない時の練習メニューを持つと持たないでは雲泥の差があります。
   一つは呼吸、二つめはアンブッシャーの筋力維持です。私は駐車場待ちや、信号待ちで、自分の指をヘッドジョイントに見立てていつも唇に圧力をかけています。この練習のおかげで、たまに公務が多忙で楽器に触れなくても、2日ぶりに吹いた時の方が良く吹ける事もあります。助手席にはプラスチック製の横笛もあり、たまに吹きます。結構練習になります。ちなみにこのブログも仕事や論文作成の時間を削ったのではなく、車の中で待ち時間に書くことがほとんどです。ブログは食堂でラーメンの注文して来るまでとか(笑)
   最後に要注意、楽器を持たない楽器練習はあくまで「代用」です。息のスピードと楽器の鳴りの絶妙なバランスは「聴いて」こそ芯を捉える事ができます。何週間も楽器を触らない事はやっぱり良くありません。にほんブログ村 クラシックブログ フルートへ