量子コンピューターは、医薬品の開発で期待されているらしい。
様々なパターンを試みて、効果のある組み合わせを見つけ出す。
そんなコンピュータープログラムを考えれば、アッという間に、それを見つけ出すのかも知れない。
それでも!
未来は人が空想するしかなく、AIには未来を空想することはできない。
未来を空想して。
話を組み立てる。
ただ!
推理小説の作家は、いきなり事件から書き始めている。
事件のプロセスを謎にしていても、事件の顛末は、推理小説として、ちゃんと整合性のあるものでないといけないけど。
しかし!
現実の刑事事件は予想外な展開をしている。偶発的に起こる事件は推理小説のようなに、説明できるものではなく、なんの必然性もなく、突然の展開をしている。
偶発的に起こる事件でもプロファイラーは、わずかな必然性を見つけ出していく。
2021年3月23日の竜王戦2組決勝で、藤井翔太2冠と松尾八段との対局で、藤井翔太2冠の49手から57手までの奇妙な一手が注目されている。
おそらくAIが、あらゆる一手を試みて答えを出したのを、藤井2冠が記憶していたのかも知れない。
AIは大切な持ち駒を捨て駒にして、危機を切り抜ける方法を見つけ出している。
これは誰も気付かない一手で、こんな一手は、AIしか思い付かない。
AIは正解のある課題には優れた適応力を発揮して、アッという間に正解を見つけ出している。
ただAIは、常識を破壊してから新しく創造する思考は苦手で対応できない。
だけど!
そんなイノベーションに必要なイメージ力は才能というよりも、楽しい妄想で良いのかも知れない。
『古池や蛙飛び込む水の音』
生徒に考えさせるためには、所々に、□□□□を空ければ良いだけかも知れない。
欧米人は「yesなのかnoなのかハッキリさせなさい。」と言う。
欧米人にとって、そんなハッキリしない間(ま)には、なんの意味もないのかも知れない。
欧米人の言語は文法的に写実的なイメージが必要で。
それは日本人が最も苦手で、イノベーションでも弱点を見せてしまう。
量子コンピューターは医薬品の開発で期待されているらしいけど。
コンピューターが[ひらめき]や気付きという、突然の変化をすると故障している。
そして現実の刑事事件は、偶発的に発生して、しかも予想外な展開に必然性はなく、推理は不可能なものが多い。
正解の、まだない課題の解決は、偏差値大学の生徒が最も苦手とする思考だけど。
しかし!
否応なく、AIにはできない、そんな[ひらめき]を求められるのかも知れない。
いくらAIが進化しても、そんな非科学的で、正解とは言えない展開には対応できないので、やはり研究者に委ねられている。
だからこそ!
子供達の空想力を育てるためにも、いきなり[科学]を言わない方が良い。
日本の教育のようにテスト漬けにしてしまうと、教科書とは違う見方をする子や、常識とは違う考え方をする子が、はじかれてしまう。
一本足打法は日本刀から、偶然!思ってもみない打法が生まれている。
そして!
「日本刀から生まれる。」というプログラムから、新しい気付きもあって、何度も新しい[気付き]を得ている。
むしろ!
創世期や黎明期に、偶然!生まれてくるプロセスからコンピュータープログラムに気付くと、再度!違う偶然が生まれてくるのかも知れない。
完成度の高い偶然が生まれてくるのかも知れない。
□□□□の多い日本語。
[あいまい]な日本語だからこそ、楽しい空想はできるのかもしれない。