2013年8月14日(水)
日本の教育 4
アナログの本来の意味は連続信号でデジタルは不連続信号。
日本人にはYESとNOがなく、YESとNOの間を揺れながら連続的につながって考えるアナログの思考回路をもっている。
欧米人の常にYESとNOにハッキリ分けたがるデジタルな思考回路はYESかNOに分類してYESだけが引き出しに入っていく。
王貞治の2~3秒はかかる打ち方は[間]と理解されて、踏み込みはスタートではなくスタート前の準備段階で、あえて1~2秒かけてゆっくり踏み込んでいくことでピッチャーのリズムの間延びに似せてタイミングを合わせる。
速いリズムで打ちたいのなら、動き始めを遅らせれば良い。
動き始めを早くしたり遅くしたりすることで、リズムを速くしたり遅くしたりすることができる。
そんな速いリズムも基本は、ゆっくり感から派生したもの。
それとは反対の考え方で踏み込みで勢いをつけようとすれば、踏み込みがスタートになって1秒ぐらいかかってしまう。
1秒とは、ピッチャーがまだボールを持っていて投げてもいない、そんなフライングをすると当然タイミングを合わすことはできない。
仮に速いリズムで打っても、それはゆっくり感から折り返して速くなったもので基本はゆっくり感!
日本人のアナログの思考回路は、ゆっくり感から折り返して、速くなる!YESとNOの間で揺れながら連続してつながった考え方ができることに、日本人の優位性がある。
日本人は真逆のものを[一対]のものとして捉えている。
真逆のものは比較することで分かりやすく、より深い理解にもつながっている。
YESとNOの間で考える幅の広さがあって、欧米人のYESかNOをハッキリさせてNOを切り捨てるデジタルな考え方には幅がなく、比較しながら考えたり、積み重ねて考えることが苦手で弱みでもある。
日本人のYESとNOがハッキリさせない思考回路には優位性がある。
欧米人の思考はYESとNOをハッキリと分離して、そこには連続性も関連性もなく、理解力に日本的な深みは無い。
日本でも、かつての精神主義はひたすらストレスを加えて選手をはずかしめていた。
しかし精神主義、それしかない時代日本人はそんな精神主義を当たり前のように受け入れて、何の疑問も持たなかった。
答えが一つしかないと選択肢がなく善し悪しの判断ができなくなってしまう。
やはり真逆なものを比較するのが理解の近道で、そんなやり方が最も効果的!
日本人は真逆なものを[一対]のものとして捉えている。
そこには連続性があって真逆のものも無関係ではない。
そんな常に真逆なものを比較する状態にあって、アナログの思考回路を持つ日本人の理解は深みを増している。
教科書は進化して変化していく、それは広い幅の中で、正反対なものを一つのものとして処理できる。
そこに日本人の理解能力がある。