◆信州目指して 走って食って寝るの日々!

 

11月5日、6時に起きたがやっぱ寒い!!

6:50にテントを出て、昨日の残りで朝飯。

 

四浪とMさんは行けるとこまで行くとのこと。二人は9時に出発。握手して見送った。

この数日間本当にありがとう!会えて良かったよ。

 

出発です!複雑な思いが交差します!!

 

さてさて、もちろん寂しさもあるが、気ままさもあります。
自分もちょっとゆったりと準備をして9:45出発。

海岸線に抜けるのが楽だが、敢えて山道で行く。

あすなろラインの上りはきつかった。10%、12%の登坂につぐ登坂、木々の葉は

枯れ落ち、冬景色の中を黙々と上る。

 

恐山はさすがに独特な雰囲気。三途の川で写真を撮ったが、どーーーかなにも

写ってませんように!!

恐山 三途の川にて 全く霊感のない自分でも緊張感あり


むつ市を抜け、下北半島の付け根、野辺地駅に入ったのは17時。

もーすでに日はどっぷり暮れている。さて、どこで泊まるか?

橋の下にスペースを見つけてテントを張ることに。目の前は家で、そこの犬が

盛んに吠える。今夜だけだから許してくれ。走行距離85km。

6日、夜が明けない5時に起床。

即テントを撤収し、犬にほえられたが跡形もないようにして、とりあえず駅へ。

しばらくは、こんな感じだろうなー。


国道4号を南下して、三戸、二戸と県道を走り、素朴な集落のバス停を見つけて

寝ることにする。走行距離100km。

7日、ここんとこ晴れが続くので距離を稼ぐには助かる。
盛岡方面に向かい、安比を抜け雫石へ。

暗くなって湖畔の運動公園の奥でテントを張る。コンソメスープに鶏肉、大根、

ワカメを入れたスパゲッティ。これがウメー。
星が綺麗だ。明日も間違いなく晴れ。でもって、朝方は放射冷却で間違いなく冷えるだろうなー。走行距離110km。

8日、夜中は寒くて何度も目が覚めた。

雨具を着込んでもダメ。5時に起きて、外に出るとテントの外張りフライは

バリバリに凍っている。そりゃー寒いはずだよー。

あまり眠れず、ちょっとヤケで撮った写真。うー眠い!!


ここから、仙岩トンネルを越えて秋田へ。田沢湖に寄ろうかと思ったが、天気が

いいうちに距離を稼ぎたいので、ブッ飛ばしていく。

 

11:30に角館。武家屋敷をチラッと見て終わり。でも、紅葉がよかったなー。

角館 やはり観光地です!またの機会にゆっくりと!

 

快調に走れたので、湯沢市まで行く。

Juscoで買出しをしたが、有り金を確認すると、15000円也。

そろそろヤバイよなー。切り詰めよう!
暗くなってドアつきのバス停へ。走行距離110km。

9日、今日は山形市まで走りたい。国道13号を爆走。

正直国道走りは怖いしつまらない。きつくても、山を走っている方が楽しいのだが、

先を急ぐ。雄勝トンネルまで上がって、山形県へ。


東北の名峰、鳥海山にはすでにたっぷりの雪。

周りに山を圧倒する姿に力を貰える。

新庄市、天童市を走り抜け膝の痛みをごまかしつつ山形市へ。久々の大都市だ。

走行距離125km。


駅の待合室で寝ていたら、0時に追い出される。さすが大都市、24時間営業の

モスバーガーへ。

でも、眠れる環境ではないので、暗闇に紛れて駅のヘコミで寝る。

意外と快適。

10日、27歳最後の日。

膝を休ませてやりたいが、先を急ぎます。田園風景から遠く望む真っ白に輝く

飯豊連峰と朝日連峰に感動しつつ、110km走って新潟県は関川村の

河川敷運動公園でテント泊。

せめて誕生日くらい、明日は宿に泊まりたいなー。でも、金ないよー。


確か朝日連峰 もー晩秋です!

11日、28歳の誕生日は、新潟市までの60km。

まー距離的に楽だが、本州入って初めて天気が悪いし、パンクあり。

これはちょいと波乱の幕開け?まー気にしない、気にしない。


昼に新潟駅着。

お祝いとして、大奮発!!喜多方ラーメン屋で味噌ラーメンセットなぞを喰う。

でも、1時間半食べる?食べない??迷いました。ショボー!!


駅でライダー2人と会う。もちろん、地元の方とちょとした話しはするが、

こーして人と会って会話をするのは、久々のような気がする。


結局、宿はとらずに信濃川河川敷の運動公園に夜移動。

新潟市の夜景を肴に、寝酒。ま、いいかー。今は節約第一。

12日、電車の音で目が覚める。すでに6:30だ。いそいで出発。


28歳の爽快な朝 広々としたキャンプサイト! 

その後この新潟の地でキャンプ場運営の仕事をするとは夢にも思わなかった!

 

昨日パンク修理したのはいいが、どーも後輪のブレがひどく、真っ直ぐ走れない。

足もダマシダマシでだが、とりあえず直江津を目指す。

暗くなる直前に120km走ってなんとか直江津駅へ。

ここは夜行列車が走るから駅は一日中開いている。

距離的にちょっと無理かなーと思っただけに着けて嬉しい。


ただ、それだけで終わらなかった。

待合室で久しぶりにビールを飲んでいると隣のオバサンが話し掛けてきた。

自分が走っているのを見かけた様で、話しているうちに、

「少ないけどね、足しにしてね」

と、ごへい餅と現金1,000円をいただいた。

あー、本当に感謝です。

見ず知らずの旅人・・・といってもほとんど浮浪者に近いようないで立ちの

自分に恵んでくれるなんて!
旅をしていると人の親切は本当にありがたい。


近くの銭湯で汗を流し、夜中になってゆっくりと寝る。
ここまでくれば、信州は目の前だ。どこかで働ければいいのだが…。

さてさて、どーなる??