買ってはダメな銘柄はどこを見れば良いか。

1. 財務諸表


① 利益が出ているのに「営業キャッシュフロー」がマイナス。

損益計算書(PL)で純利益を大きく見せようとしても、実際の現金収支を示すキャッシュフロー計算書(CF)をごまかすのは困難。


CFを見れるようになろう。


会計上の黒字が何期も続いているのに、営業CFが継続してマイナス、または利益額と大きく乖離している。

→あかん。


商売が下手くそ。在庫が増えた。とか、最悪粉飾。





② 売掛金(売上債権)や在庫(棚卸資産)の異常な急増


架空売上を計上すると売掛金として積み上がり、利益の水増しのために費用化を免れた在庫が貸借対照表(BS)に残り続ける。


売上高の伸び率に比べて、売上債権回転日数や棚卸資産回転日数が不自然に長期化している。

→超あかん。


こうなってたら粉飾臭を感じろ。




③ 不自然な「資産」や「特別利益」の計上


「仮払金」「その他資産」「無形固定資産(のれん等)」が説明もなく急増している。

本業の儲け(営業利益)はギリギリ赤字やトントンなのに、毎期のように投資有価証券売却益などの特別利益を出して最終黒字を保っているケース。


経営陣がゴミか粉飾。



2. 開示情報・経営陣


① 監査法人の不自然な交代、「限定付き適正意見」

監査法人(公認会計士)と経営陣の意見が対立したり、監査法人が辞任、交代したり、決算短信や有価証券報告書の提出が遅延とか、監査報告書で「除外事項付意見」や「意見不表明」が出た場合は秒で離れろ。



② 「関係会社、子会社」との不自然な取引やM&A

海外子会社や関連会社を隠れ蓑にして損失を飛ばしたり、相場より結構高い価格で買収を行い「のれん」を多めに計上してる。


のれんってのは、買収金額−買収される側の純資産。


シナジーとか言って高く買ってる所は近寄るな。


実態が分かりにくい海外子会社との取引比率が急増している。

→あかん。

海外で何やってるか深く理解できないなら触るな。



③ IRの「トーン」と経営陣の言動


決算説明資料やプレスリリースで過度に「未来のメガトレンド」「画期的な新技術」「何とかイールド」とか刺激的な言葉を並べ立てる一方で、足元の具体的な進捗数字(顧客数、契約更新率など)の開示が曖昧な企業は逃げろ。



投資家が手軽にできるチェック手順


1.  過去3〜5期の「営業CF」と「純利益」を並べて比較する。


2.  「売上債権」と「棚卸資産」の増減率を「売上高」の増減率と比べる。


3.  有価証券報告書の【事業等のリスク】や【独立監査人の監査報告書】に目を通す。


とりあえず簡単なやり方。