中・高生は、とにかく攻撃して点数を取ろうとします。
学校全体のレベルを上げるには、全部員が同じ気持ちで練習しなければいけません。どういう練習かと言うと、失敗しないでどんなボールも相手コートに返すことです。
ラケットからボールがすぐ放れないように、ボールを押す感覚で相手コートまでラケットを伸ばす感覚で打ちます。
強いボールを打って点数を取りに行くのではなく、粘ってつないで相手が先に強打して失敗を誘います。当然決められることもありますが、頑張って平常心で打ち返します。甘いボールが来れば強めに打ってつなぎます。
ツッツキを相手バックにナックルで深めに返します。出来るだけボールは深めに返します。短く返す練習は避けて、全て深めに返して相手を台から遠ざけます。相手にツッツキをドライブさせてオーバーミスを誘います。ミスが多くなると相手はゆるいボールを返して入れに来ます。そこをスマッシュできるように練習します。
守りが8割、攻撃が2割、の気持ちで練習、試合をします。
返しが上手くなってくれば自然と強いボールで返せるようになります。それが攻撃です。守っているようで、実は攻撃になっていきます。結局、10割攻撃になります。理想はこれです。
だから毎日の気持ちのこもった練習が大事になります。
いいところに来たボールは誰でも返せます。ネットインやエッジボール、悪球を返せることが練習です。練習相手が下手でいいところにボールが来ないって思っている選手は強くなりません。どこに打たれてもしっかり返せる選手が試合で勝てます。
フォームはどうでもいいです。しっかり返せればどういうフォームでもいいです。試合になれば、練習フォームで打てるボールなんて来ません。右に来たり左に来たり、長く来たり短く来たり、高く来たり低く来たりします。それに対応できるように、動いて動いて動き回ります。汗だくになって練習、試合をしてほしいです。
これからだんだん上手くなりますから。
指導者は我慢強く、気長に、長い目で見て練習させて欲しいものです。1球1球つべこべ言わず、すぐに上手くなるものでもないし、選手らの自主性に任せて褒めて伸ばしてあげたいものです。1歩進んで2歩下がる、です。
