「イキマス!大知」第二回~音楽と人・金光編集長編~(2/3)
[雑誌を作るうえでのこだわりとは!?]
O:金光さんが、雑誌を作るうえで、「これはオレの特徴だ」みたいなものありますか?
K:雑誌を作るうえで、アートディレクターというのが大事になるんだけど、そのアートディレクターと、いかにウマが合うか、どこまで信用してできるかということが肝になっていて。例えばアーティストにタクシーの運転手の格好をさせてみたり・・・普通マネジメントが「はぁ?」って言いそうなことを、形にしていったりとか、そういったことは面白くて、写真って大事だなって思いますね。そしてインタビューでは胸元開いて、自分のことも全部話す勢いで、できるだけズカズカ踏み込んでいって、余計なことまでしゃべらせる(笑)。ただ、それをあまりスキャンダリズムにしすぎずに、人間としての、考えていることをちゃんと形にすること。そこが一番のセールスポイントです!とは思ってますけど(笑)。
O:素敵です! 自分も、インタビューをしてもらう中で、これ話したいんだけど、自分からはなかなか言えへんとか、そういう部分がたくさんあったりするので、その辺を引き出してもらえるというのがあって。そういうことやっていただけるのがうれしいし、素敵です。
K:迷惑だなって思う人もいると思いますよ、そんなとこ触れて欲しくないのにって(笑)。
K:僕が大知くんのこと、面白いなって思ったのは、一番最初の取材に僕が立ち会えていないんだけど、取材した人に「どうだった?」って聞いたら、「大知くんのこと、金光さん好きだと思いますよ」って言うから、ちょっと興味を持ち始め、突っ込んでいったら面白いかなと思っていて、それで次取材してみたら、やっぱり面白かった(笑)。そこで大知くんの歌に、以前と違う解釈が生まれた。例えば、1つの曲に対して、昔悪くてグレてたことがあり、1つの理由としてそういうのがある。全部が全部それが影響しているわけではないけど、その理由がスゴク強いんだな、とか深いんだな、というのを1つ見つけたら、その歌に対する理解というものがもっと深くなっていくし、そんなとこをもっと掘っていけば良いと思う。
例えばYouTubeの企画見ましたけど、歌ってる感じと全然違うじゃないですか、そういうのが5個も6個もたくさん繋がって、それが大知くんなんだな、ってわかると思うから、その1個を深くちゃんと、インタビューしているつもりだし、それがインタビューだなって思っています。
[金光編集長、すごい過去をお持ちなのですね!]
O:写真以外の趣味はありますか?
K:格闘技。中学高校の頃は空手と柔道をやっていたので。
O:なんでやろうと?
K:護身のため。オヤジがスゴク強い人で、ボコボコにされてたので、それに対する護身のためです(笑)。
O:どれくらいやられてたのですか?
K:空手7年、柔道5年。
O:僕は柔道の入口で去っていった人間なんで(笑)。柔道漫画「YAWARA!」を見て、かっこいいと思って、筋トレをいっぱいして。オトンに「柔道をやりたい!」と。オトンはすごく怖かったので、オトンに何かを言うのはすごく勇気がいったんですよ。断られたら泣いちゃうくらいの弱い心だったんですけど。でも「どうしてもやりたい」と。「オリンピックに出たい」と(笑)。小学校の卒業の夢で、オリンピックに出たいと書いてて、それでオトンに道場に連れて行ってもらったら、「人がいっぱいだから今は無理だ!」って言われて、「わかった!」って引き下がりました(笑)。
K:ホントに入口だったんだ(笑)。僕は、すぐ入れて。ホントに、護身のためですよ。広島ってろくでもない町だったんで(笑)
O:僕が中学校の頃って、お互いがルールを決めて、タイマンだったり、遊び半分ではやってたんですけど、金光さんは、けっこうガチだったりすることはあったんですよね。
K:多々ありましたよ! でも最低限のルールはありましたよ、あくまでも最低限の(笑)。
でもボコボコにしたりされたりというのはありましたよ。
O:男としてそういうものに対しての憧れはあると思うんですけど、最近、そういうのは無いですよね。
K:そうね、あまり胸元(心)を開いていない感じがしますよね。
O:距離のとり方、というか・・・。
K:そうね、距離のとり方が下手なとこがあるよね。
O:自分も下手くそなほうだと思ってるんですけど。
K:でも、下手くそだから、そういう思いを曲に込めてできるんじゃないですか。そういうのがやっぱり、良いと思いますけどね!
O:そういう、空手、柔道、護身をいろいろ持ってる中で、「音楽と人」に繋がってることがありますか?
K:多少、多少あるかもしれませんよ(笑)。意地になって続ける感じだったり(笑)。
O:さらにその前の小学校の頃だったり、幼稚園時代というのは、金光さんはどんな感じだったんですか?
K:大知くんと似てるかも。いじめられっ子じゃないけど、お母さんっ子だったから。甘えてたし、オヤジがとても怖い人だったので、とにかく顔色ばっかり伺ってたから。すごく阪神タイガースのファンで、算数92点を取って帰っても、巨人にサヨナラ負けしてる日なんかは、「何でおまえ100点取れねーんだよ!」ってボコッて殴られましたよ(笑)。
O:うちのオトンもそんな感じで。阪神が負けていたら、夕食のから揚げをガシャーンみたいな(笑)。
K:そんなオトンの姿、すごく想像できます(笑)。阪神ファンのオヤジって、怖いですよね~。
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3/3
に続く
の巻 のヒトカケラ!!