自分で考えて決めた決断、結論。

でも、そこを脳の判断で任せるとおかしなことになると自分は考える。

脳の判断によらない？

頭おかしいの？

と、思われそうだが、理由がある。

脳の判断は往々にして損得、保身、見栄といった自我に基づく判断に偏りがちになる。

過去の自分を振り返ってみてもそうだと思う。

自分の頭で考えているようで、世間体や計算、他人の意見に安易に同調している部分もあることは否めない。

だから続かないし、熱意が湧かない。

脳を信奉した途端、インチキ臭い人間が出来上がる。

こうした理屈ではなく、湧き上がってくる思いをどれだけ大切にするか？

何をしたいのか？よりもどう生きていきたいのか？

ここにこそ本心が潜む。

それを大切にすればするほど、脳が逆に働かなくなり、宇宙の法則に合致するような意識につながっていくように思う。

渋沢栄一、松下幸之助、二宮尊徳、石田梅岩といった歴史上の面々は、例外なくこの意識につながった結果の産物を世の中にこしらえたのではないか？

この人たちの才覚、手腕なんてことが注目されがちだ。

しかし、それらは皆個人で所有していたものではない。

何らかの大いなる意識とつながるような考え方、生き方をしてきた結果としてもたらされたものではないか？と自分は考えている。

使命感や志は、理屈脳で生み出されるものではない。

欲得、快不快だけで選んだ目標、夢は単なる幻に終わる。

肝心なのは、どんな生き方を肚の底からしていきたいのか？

そこに燃え上がるような思いがあるのかどうか？

たとえ今の自分にそれがなかったとしても、目の前に来た仕事に誠心誠意取り組み続けることでその思いが開発され、湧き出てくる。

苦難があっても、挫折があっても、人として大切だと思えることに自分を没入させることでその思いは確かなものになるに違いない。

心底感動し、心が燃える対象物にどれだけ接するか？

脳よりも心に刺激を与えたほうが、宇宙意識につながりやすくなる。

脳より心？