日本人がこの曲は変拍子なんです、と聞いてあー、それ知ってると記憶にある曲で有名なのはDave Brubeck QuartetのTake Five、そしてかつてはスパイ大作戦と言われたMission Impossibleのテーマ曲のイントロ部分だろう

どちらも5拍子でリズム取りが破綻することなく曲についていけるし、だからこそ変拍子ということを余り意識せず普通に聴けるから覚えやすいのだ 

変な話、「自然な」変拍子を作るのは作家の腕の見せ所でもあるが、見せ所の向きが変わると凡人は途端においてけぼりを課されて、残念ながら凄いけど普段は聞きたくない曲の評価を受ける

ビートルズの「All You Need Is Love」の7拍子位までなら俺でも4+3、4+3で何とかついて行けるが上記動画 Tigran Hamasianの「Levitation 21」は曲名の通り何と21拍子で最初から何が何だかの状態で完全にお手上げ

幸いこの曲は難解なリズムをカバーするアレンジの格好良さとオサレなPVのお陰で最後まで曲を聴けるからまだ救いがあるが…

 

さて聞くところによると我らが古内東子さんの来月発売の新アルバムの中に変拍子の曲があるらしい

意外なことに日本人が歌う日本語の変拍子の曲って過去例が殆どないのだ(民謡「あんたがたどこさ」なんて変り種はあるが例外だろうし、元々海外発祥の変拍子と邦楽とのマッチ度は比較にならない)

アルバムのテーマ、世界観に沿った歌詞と変拍子がどう絡むのか、期待とともに怖いもの見たさで正直複雑だ