今回は温めている企画(と考え始めて早3年にもなるのか…)の備忘録的なメモを、こんなに時間がかかってて結果的に試案は完成しないかもしれない、のでこんなこともやっていた的な記録としてブログで書いておこうと思ったのだ
82年公開 劇場版イデオンのラストシーンの直前のことだ
最終兵器(って陳腐な表現だが)ガンドロワとイデオンの相打ちのシーン
このガンドロワ、近傍の超新星の放出するエネルギーを使った超巨大(なんでも全長500キロとか)ビーム兵器(イデオンでは加粒子砲と呼ぶ)なのだが、その最後は溜め込んだエネルギーの爆発が近隣宙域全てを巻き込んで消滅させる逃げ場のない災厄として描かれる
問題はその間隙を縫って敵方バッフクラン軍の戦艦 グラム・ザンの同型艦がデスドライブしてその宙域を急速離脱する絵がさり気なく書かれている(富野監督はガンダムでも見られるこういう「話を終わらせない」演出がお好きなようだ)のだ
今でも偶に見かけるが、恐らくこれに気がついたファンが当時からこの逃げ得の結末について憂慮するコメントをSNSへ寄せていたようだ
実は俺もこの演出がずっと疑問だった
戦場から逃げたバッフ軍、あるいはこのストーリーとは全く別の宙域にいる地球、バッフ(両陣営とも植民星を構える程の科学力を有しているので)の両人民の運命はどうなったのだろうかと
長い間答えが得られず、最近意を決して富野監督による小説版第3巻の終盤を読んでみると、求めていた答えが監督独特の文体で書かれていた
曰く、イデ自らの「根」を根絶やしにする為に、その発動時に第6文明人のルーツを持つ知的生命体を時空を超えて「検索」して絶滅させ、主たる舞台にいた登場人物達と同様にその思惟を回収した、というのだ(方法については詳述されていないが、最後の無限力を使い植民星へ隕石攻撃をしたか、小説版でいうところの原子粒に、マイクロブラックホールのようなエネルギーで一瞬に分解したのだろう)
当然、これも過去どこかの掲示板などで議論され尽くした話題なのだろうが、少なくともそっちを検索する手間は省けた訳だ
流石は富野監督、安易な逃げ得はなく、冷酷なまでの完全リセットの運命からは逃れられない
ところで、我ら地球上で光合成を行う生物の出現から現在までが約14億年程度らしいが、イデオンの舞台がそれと同じ環境だったとすると、少なくともイデは2つの文明の種を蒔いてからそれだけの期間をソロ星にて眠りについていたってことになるのだが、その間イデオンとソロシップはサビ一つない状態で保存されていたことになる、全てがイデオナイトで作られていた両メカとしても驚異的な耐久性を誇る第6文明人の超テクノロジーなのであるが、ロボットアニメとして"REBUILD"案を検討する際、この視点はとても重要なことだと思っているのだが、それはまた別の機会(があれば)に書いてみたい
も一つ、バッフクランの物量(植民星の範囲、宇宙軍の艦艇数、全人口など)と上記イデの発動が及ぼした影響の物理的範囲の研究(材料が公式非公式でも存在すればの話だが)は、今現在妄想している案のネタ固めには有益かもしれないと思っている
追記