思わず足を止めて見入ってしまった
何度もこの道を通っているのに
今まで気づかなかったのは、きっとこの更地の
部分に以前別の建物が建っていたという
ことなのだろう
一見廃屋スレスレだが撮影の為に構図をあれこれ
試している間に客らしき人達がどんどん
吸い込まれていくのに驚かされる
考えてみればこの界隈は
かつて都内でも屈指の労働者が集う街のすぐ側だった
今では外国人のバックパッカーが安価な宿に
惹かれて集う街となり、昔の面影はかなり
薄れつつあると聞く
年間外国人観光客2000万人を目指す国策に
乗っかってか、俺の自宅近所の住宅街にも
民泊観光客の姿がチラホラ目立つようになってきたのが
気になっていたところだ
東京オリンピックの頃までには
「東京」を造りあげた労働力をチャージした街の
逸話も、更に過去の遺物扱いを受けるのだろうか