最近読んだ本で

「結合定量の法則」なる用語を憶えた

なにやら小難しい響きで後ずさりしそうだ


ウィキによれば

「結合定量の法則とは人間が日常生活において
とり行う相互関係の量には定量があるとする
説」という社会学上の用語とある

これを唱えたのは高田保馬という文学博士
京都大学名誉教授、大阪大学名誉教授を歴任


簡単にいうと
親しい友人関係は際限なく増え続けることは
ないということ
自虐的に、自分は八方美人ではないのか
と自ら蔑むことは、実は人間本来の
特性上、ではえこひいきを行えばよいか
という選択を検討することと同義ということ
なのだ


年賀状のみのやりとりしか行わない知人が

いて、「あー、ほんとは挨拶に行かないと

いけないなぁ」と、自分を蔑むのは、問題が

人類の特性によることなので、他人も同じ

境遇だから、それほど深刻に考えずともよい

という逃げ道を与えてくれるのだ

これは物理的、金銭的な問題において

かなり良心的言い訳として使える


加齢とともにこの傾向は強まる実感を覚える

そうやって人間関係は洗練、集約されて

無理なく立ち振る舞える恒常的コミュニティが

形成されていく