先日こんなことがあった


ある駅で乗り換えの電車待ちを

している時の話

深夜の終電近くの時間帯で結構な数の

客が駅を利用しており

朝のラッシュ時のように乗客が

電車待ちの列を作っていた


ここからが本題

自分が並ぶ列の隣のドアの列の

最後尾にならんでいた
二十歳そこそこの顔立ちの女の子が
電車が到着すると、くるっと体の向きを変えて
こちらの列に割り込み、車内の空いていた座席に
何事もなかったように平然と座りこんだ

一瞬の出来事で、しかし

自分のアドレナリンが分泌されるのを

抑えられず
思わずその子の前に駆け寄って一言


「割り込みはよくないよ、後ろに並んでいた人
が気分わるいよ」


と言い放ってそこを離れ

つり革につかまって目的地の駅で降りた
言われた瞬間、その子はポカーンとして
何がおこったか理解していない表情だったが、
もしかすると、来日間もない

日本語の不自由な外国の方だったの
かもしれない


こういう時は決まって自分が放った
ことばが響いてほしいと願うものだが
またこうも考えた

マナー違反を指摘されて逆ギレするひとは
プライドが一方的に傷つけられたことに

憤慨するわけだが、同時に自分が悪いことを

しているという意識があるとも考えられる

しかし、マナーの概念が皆無であると
仮定した場合、注意された人は自分が何故
注意されたのかを理解することすらできない
わけだ
幼児にしつけを施すみたいなものだ
そういう意味で
逆ギレされた方が、物を申した効果が
あるのかもしれない