11月4日のニュース


当日のNHKニュースでも言っていたが
日の丸チームの完全撤退に

さも時代が一つ終わった感じがしないでもない


今回の撤退劇の主役は「お金」である

主催側は特に今年前半、チームの年間予算の

上限を設けて、不況下でのコスト負担を軽減すると

ともに、チームごとの力の均衡化を

狙って、より魅力的な興業にするよう

改革を目指していたようだが、

いくら「エコ」な規制をかけても

日本人から見ると
やっぱり金持ちの道楽という側面は否定できない

そこに広告宣伝効果をねらい

ビッグスポンサーが金を出してF1は運営されている

ヨーロッパ発祥のこのビジネスは

貧乏人には無縁なのだ
レーシングドライバーはほぼ例外なく
幼少時に金銭的に恵まれたエリート達である


セナが95年のイモラGPで命を落とした時も
個人的にやはり時代が一つ終わったと
感じた
それは、俗に世界一安全な車であると
言われていたフォーミュラカーで
世界一の運転技術をもつドライバーが
死亡事故を起こしたということが
何を象徴しているのか考えたのである

もちろん、マシンの安全を過信していた

ことも理由のひとつだと思うが、

技術が進みすぎて、

あるいはチーム運営の方法論が変わり
ドライバーの腕一つでレースを完全に
左右するという時代が終わったのだと思った

なにより彼はドライバーの中で、最もハイテク化
を嫌っていた一人だから

でもそれからいろんな規制が

かけられてきたけど、ローテクに戻ることは

これまで決してなかったのである

先行投資の回収という、お金を出した

人たちの大命題があるからだ



お金をかける、技術を磨く

それが実社会へフィードバックされて

生活が豊かになる

このビジネスモデルの

ある意味限界がF1を通して

見え隠れしている