ことある毎に
彼の楽曲に偶然必然に
接して影響を受けてきたので、
ただただ残念、
ご冥福を祈るしかない
しかし
初期に報道されたとおり遺書に
「音楽でやることがなくなった」
ということが動機であるとすれば
この段階では
字面の意味は色々ととれるが
いい方向に解釈したとすると、
なんと誇り高き人生なのだろうと
妬みたくすらなった
今の世の中、どれだけの人が
命を懸けられるほどの仕事に
取り組み、果たして達成感の
極みの境地で死を選ぶことが
出来る充実を味わうことが
出来るのだろう
と思ってしまったわけである
おそらく相対的に中途半端な
人生を生きる現代人の大半が
自死まで決してたどり着くことが出来ない
ある意味でそれはエクスタシーの
ようなものである
その後、実は鬱病の治療を
していたということが報じられた
すると残念ながら
事件の直前に発していた言葉が
「思い通りの音楽が作れなくなった」
というニュアンスに変わって伝えられた
知人宛に、事後の迷惑を詫びる内容の
遺書となるメールが数通出されて
いるようだ
願わくば
彼が絶望の要素を感じ
現世に未練を残して彼岸へ旅立った
ことがないよう祈るばかりだ