例えば、飲食店で
自分が頼んだ注文が出された時
見返りを求めないのに、「ありがとう」
と見た目恐縮した様子で、畏まった
台詞を思わず口走ってしまう人がいる
軽く「どうも」っていう程度の反応との
境界線はどこにあるのか?
英語圈でも
対価を払って受けるサービスに
対して、「Thank you」って
言うわけだが、あれは日本人のような
謙遜の表現なのだろうか?
日本でも外国でも
「有料」の施しを受けたことに対して
大人は子供に感謝の念を表現するように
教育をする
(その感謝の念を表す言葉に対して、
今度は大人が「You're welcome.」って
言葉を返す、これは礼儀作法の教育だ)
そういえば
以前ブログネタにした符牒
飲食店で使うもののひとつ「お愛想」
もこの感覚に通じるものか?
店にとって勘定を払われる
→「愛想をつかされる」ことから
いつしか客が使うようになったらしいが
すなわち本来は店側にとっては
客からは「聞きたくない」言葉なのだ
結局のところ、いろいろな謙遜が
コミュニケーションを
円滑にする目的なのであれば
サービスを施す側が示す感謝の念に
対して、客は「どういたしまして」
(英語なら、It's not big deal.くらいの
意味かな?)
という遜りの姿勢を見せておけば
いいのだと思うが、『子供時代』には
サービスを提供するのは決まって
目上の存在であるから、なるべく
上から目線という意味合いを教えない
という方針から、「ありがとう」に
言葉をすり替えているのだろう