ある日の午後
ある駅のコンコースで


年の頃は小学生低学年

くらいか?と見受けられる

女の子2人が
お尻をつけて床に座り、

互いに重なるようにして
頭をもたげて抱き合って

微動だにしていない


その横を奇異なものへの
まなざしを送りつつ、足取り早く
通り過ぎていく客

当然という感じで
だれ1人彼女たちに声をかけて

様子を伺おうという行動を

する者はいない

以前テレビで
新宿コマ劇場の前に
小学生位の女の子がホームレスと
して路上生活を始めたが
自分が見た光景の場所とは

人の往来の規模が比較できないほど

多い歌舞伎町という地で

実際に保護されるまでに
なんと半年くらいかかったという
話をみたことがある


自分も結局
駅員への通報はしなかったので
言えた立場ではないのだが
そういう寒い光景が思わず
脳裏をよぎったのだ

決まってこういう時は

数日間、自責の念に

囚われて、人としての

道徳的な道はいかなるものか

といったことに思いを馳せる