つい最近、友人とのやり取りで

「鈍感力」なる単語が出てきた


ちょっと前に流行ったフレーズという

程度の認識で、決してそれ以上の知識が

なかったので、最初、聞いた話で

「?」って文脈が繋がらなかった


偶然、最近読んだ本にも出てきたついでに

調べてみると、下記のようなことのよ う だ


『作家・渡辺淳一の著書『鈍感力』(集英社)

によって流行語となったことば。

従来は相手の心を重んじる繊細な心ということが

社会的に要求され、逆に相手の心を考えないで

行動するような鈍感な心は社会から排除されると

思われていた。

しかし渡辺はそれを否定して、「鈍感さ」を正面に

押し出している。小さなことにあくせくしないで、

ゆったりと生きているほうが集団の中で最後に

勝ち残ることができるというのである。』

(Yahoo辞書より)


この説明だけを

自分なりにイージーに解釈すると

要はスローライフ肯定キーワードのひとつ

ということらしい

同時に、勘違いを恐れずにいうと

脱社会的響きのする言葉で

個人的に馴染めない、馴染めない


自分の理解が不安になったので、

渡辺淳一本人のブログのことばを

参考にしてみた


『たとえば会社で上司から叱られたり、

なにかいやなことがあってもすぐ忘れて、

前向きにすすんでいける人、肉体的にも、

よく眠れて、目覚めもよく、なんでも好き

嫌いなく食べて消化できる。(中略)

この鈍感力の最たるものは母親の

子供への愛です。

たとえウンチでも、子供のものなら色を見て

匂いを嗅いで、さらに汚したご飯もつまんで

食べることができます。(中略)

この大きな愛こそ、鈍感力以外のなにもの

でもありません。
また、男と女の愛も見方を変えたら鈍感力で、

愛する人のことなら、かなりのことでも許せます。
(中略)ひりひりと傷つき易い、鋭く敏感なもの

より、たいていのことではへこたれない、

鈍く逞しいものこそ、現代を生き抜く力であり、

知恵でもあるのです。』


なんとも緩い概念で脱力する

鈍感っていう言葉の響きのイメージだけだと

初めは人生のコミュニケーションは

メリハリをつけて、それって人間本来の

処世術ということかなって思ったが

ブログの通り、

オールオアナッシングということなら

世全体の風潮が変わらない限り

やがて空気読めない人に成り下がって

しまうのではないですか


あらゆる価値観が相対化して

結果的に物事への接し方が画一的になる

しかしその決定にはスピードが要求

されて優先順位がつけづらい

「鈍感力」とはそういう現代を

一度全否定したみたらっていう提案

そういう「誤解」って、自分なりの

落としどころを見つけて結論とした


優先順位といえば

先日TVで紹介されて一躍脚光を浴びた

友人の「片づけ士」が得意とするところ

ビジネスモデルの応用として

こういう形のないものにも展開できそう

いずれ酒を酌み交わして

そういう議論を夜長繰り広げてみたい