ドジャースの大谷選手、いろいろと世間をにぎやかしていますね。今日の大谷選手の会見、信頼していた人から裏切られた気持ち、本当につらいことと思います。とはいえ、まだ真実がきちんと公になっていない現時点では大谷選手の言ったことがすべて本当である、という仮定が前提となりますが。

 

我が家は嫁さんが大谷の試合を見たいということで、去年はUネクストに加入しろと言われて、高い会費を払って入会したもののリアルタイムでしか視られなかったのでほとんど視なかったらしいです。そして今年はUネクストではダメだからBSがいいと言われてアンテナ設置からのNHKのBS加入。本当に大谷選手には金がかかっていますので、それなりに活躍してもらわないと困るわけですが、ここにきて降って湧いたように水原通訳の賭博問題が。早く大谷選手の無実が証明されることを祈っています。でも心の傷と喪失感は自分で乗り越えてもらうしかないのですが。

 

日本では大谷選手が100%正しくて、一平さん何をやらかしてくれたんだ、という雰囲気一色ですが、いろいろな記事を読むとアメリカのマスコミや野球ファンは、この事件に対してそこまで大谷びいきばかりではないようです。ここで40年前ではありますがアメリカで数年暮らしていた人間として感じるものがあるので私なりの思いを少々書いてみたいと思います。

 

まず大谷選手は日本人で且つアジア人なのです。彼の圧倒的な実力と結果に対して多くのアメリカ人は素直に敬意を払っていると思います。それでも白人ではないという理由で反感もしくは少なからず面白くないと感じているアメリカ人が一定数いるわけです。今の時代、こんなことは決して公の場では口にしませんが、心の中では、という人は結構いると考えていいと思います。そういったところも日本国内での大谷選手は100%無実だと信じたい流れと異なり、疑惑の目を感じさせるちょっと意地悪な論調の記事が目につく要因の一つということは否定できないと感じています。ただし現実に疑問点がクリアになっていないのも事実なので、疑惑の目を向ける記事が出るのもやむを得ないとも個人的には思っています。

 

正直、アメリカで暮らしていれば「ンッ、これってもしかして人種差別?」と感じるようなことは何度かは経験します。それほど多くはないですが、残念ながら現実です。住んでいたのは40年前でも10年位前まで数10往復行ったり来たりしていたので今でもそう変りはないと思います。(人種差別等センシティブな話で、あくまで個人的な経験をもとに勝手に書いていますので、異論がある方もおられると思いますがそこは大目に見てください)

 

それから、一番の疑問点である大谷選手の口座からの巨額送金は果たして可能なのか?という点ですが、もちろん渡米6年以上になる今現在の大谷選手は日常的な英語には何の問題もないと思われます。しかし渡米当初は通訳抜きでは何もできなかったでしょう。一歩譲ってある程度英語が理解できたとしてもアメリカ社会のシステムを知らなければいろいろと困ります。アメリカに渡って生活を始めるときに一番最初に必要なのが「ソーシャルセキュリティ(SS)番号」の取得です。いわゆる日本のマイナンバーに相当しますが、これがなければ銀行の口座を開けません。

 

それではSS番号の取得、さらにその後の銀行口座の開設などの手続きは英語が喋れない人は誰かのお世話にならなければいけないわけです。大谷選手の場合であれば、これはすべて水原通訳のお世話になったと思われます。つまりこの時点で水原氏は口座情報もすべ共有できるわけです。それ以外にも日常のこまごました手続きや金の移動も代理で行っていたことでしょう。ここら辺から推測するに、かなりの情報を無防備に渡していたと考えられます。これも信頼するからゆえですが、それ以前に金に無頓着でも生活できる環境だとも推測できます。まあ、こうなりゃ好き放題といえばなんですが、結構何でもやろうと思えばできてしまうのではなかろうかと思ってしまいます。仮にそれが数億円であったとしてもです。

 

現実にどうやって巨額の金を動かしたのかはこれから徐々に明らかになると思いますが、なんとなくこの二人の関係なら可能だったのではないかな、と個人的には感じています。それにしてもこの点だけは早く知りたいという好奇心を抑えられません。

 

改めて大谷選手に向けられている疑惑がすべて晴らされて、アメリカ人からも無条件で応援される日が早く戻り、そして最高のパフォーマンスを見せてもらいたいと心よりお祈りします。