朝ドラのカムカムエブリバディも3カ月が経ち、舞台も大坂から京都に移りましたね。もちろん欠かさずに視ていますよ。このドラマが始まる前は、まさかこんなに岡山に絡む内容とは思いもせず「なんか3部構成で岡山がちょろっと舞台になるらしい」というレベルの認識でした。ところがまあ、大阪に舞台が移ってもヒロインは相変わらず岡山弁、でも京都に移ってから鳴りを潜め始めたようですが(ちょっと残念かな)。

 

鳥取県は奥大山の「鏡ヶ成」、2週間前の様子です。私の実家から20分くらいかな。

 

まあ岡山弁といってもドラマのは県南の方言なんで私の話すのとはかなり違うのですが、これは人口比から言ってあちらがド・メジャーなんで仕方ないですね。岡山弁自体が芸人の千鳥の影響でこの数年かなり認知度が上がってきていたのに、このドラマがちょっとブースターショットになったのではないかと勝手に思ってます。千鳥も出身地は広島県境に近く、備後弁に近いと思うのですが、まあ他県の人にはわからないのでどうでもいい話ですよね。

 

県境の鳥取県側にあるサントリーの工場。「奥大山のおいしい水」はここで作られてます。

 

岡山篇のヒロインの安子は私の母親とほぼ同年代(大正後半生まれ)の設定に加えて名前に同じ漢字が入っているということで何となく親近感を覚えたりして。ウチの母も戦前戦中と女学校から専門学校を岡山で過ごしていました。岡山のチベットといわれる田舎から岡山の学校に行かせてもらっていたわけで、戦争がなければ田舎もんとしてはかなりの高学歴でそこそこに恵まれた人生が送れたはずなんですが、結局戦後の混乱の中で田舎に戻り、復員してきた父と結婚して分家として慣れない百姓を始めてそのまま人生を終えました。父親も地域の地主の3男坊で、召集されて大陸から台湾、そして最後はフィリピンで終戦を迎え、戦後も数カ月間ジャングルに潜んでいたのを捕まって捕虜となり、やっと復員したときにはすでに農地改革で与えられるはずの農地は元の小作のものとなっていました。そういうわけでうちの両親も戦争で人生がガラリとかわったわけです。考えてみれば間接的に私も世が世ならもう少しは恵まれた環境で育っていたのかも(苦笑)。

 

また脱線してしまいましたね。カムカムの話ですが、出演者も安子の父親役の人や世良公則の息子役の人(どちらも名前が分かりません)、それにオダギリジョーと岡山県出身者も多く出演しており、なんでここまでどっぷり岡山なん?と不思議に思えてきます。はっきり言って、このドラマはどこが舞台でも成り立つというか、岡山である必然性はないであろうに、しつこいですがなんで岡山なん?作家の人がなにか関係あるんですかね?何の関係もない話ですが、脚本家の倉本聰氏の父方のルーツはわが家から数キロのところです。

 

それにしても安子さんはあれでいきなり退場、雉真家も髪の毛ほども触れられない不自然な展開というのは何じゃらほい?雉真の勇ちゃんなら絶対に影でるいの動向はつかんでいるはずだし、なんか家庭に問題ありの流れだったし。大阪からはカムカムも英語も関係ないし。とはいえ、なんか安子さんというか岡山につながる伏線が見え隠れしているので何か出てきそうな予感はありますな。

 

英語といえば、安子さんの英語がたどたどしかったはずがいきなりペラペラの長台詞になったシーンはちょっと衝撃的でしたね。ラジオ講座だけで、その上戦時下で中断していたのにそんなに上手くなるわけないじゃろ、と思わず突っ込みを入れてしまいました(笑)。Ridiculousなどというマニアックな(?…私的に)単語が出た時は萌音ちゃん只者ではないと思いましたね。私は多分過去40年で2-3回くらいしか使ったことがないはずです。これからるいと英語やアメリカが絡んでくるのでしょうか?やっぱり私にとってはアメリカとか英語というのは惹きつけられるキーワードなんですよね・・・未練がましいとも言えますが。

 

去年の紅白の藤井風君といい、なんかちょっと岡山に風が吹いているような気配があるので、いま活躍している皆さんにはこれからもさらに頑張って欲しいと期待してます。岡山出身の重松清氏原作の「とんび」もまた映画が封切られるようですし、楽しみですね。