今日というか、もう昨日の話なんですけど朝からややこしい話に振り回されまして。

始まりは通勤途中に入った嫁さんからの電話から。長男がごみを家のごみ置き場に持って行ったら子猫を見つけたけどどうしたもんじゃろ?という内容でした。

聞けばかなり深い段ボールの箱の中に生後数日の真っ黒い子猫が入っていたそうで、誰かが捨てたんだろうか、でも誰がこんなよそのウチの裏まで入って?と疑問が膨らんでいたようです。

とはいえ、我が家は以前飼っていた犬が死んでから20年、もう生き物は飼わないという方針の上、年寄りが猫は苦手とくれば飼うという選択肢はないわけで。とはいえ保健所に連れて行けばその先の結果は見えているし、これは手分けして貰い手を探してみるしかないか、ということになりました。

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でまあ子猫はというと、これは母猫が隠したのだろうと思ったので息子に元いた場所に戻しておけと伝えたら、すでに仕事場に連れて、というか彼女の家に仕事中は預けるということでウチを出てしまったあとでした。息子も一晩帰省で帰っていただけで、普段は1時間半ほど離れた町に住んでいるので、まあそっちで何とかするかもと淡い期待を抱いていました。

まあ私も1日中会社の中で猫の貰い手を探し回ったのですが、さすがにまだ手のひらに乗るような子猫ではだれも話に乗ってくれなくて、後は息子と彼女のルートが頼りという状態でした。

そんなこんなで退社して家に向かっている途中でまた電話が。結局息子の方でも貰い手が見つからず、取りあえず今夜もう一度家まで連れて戻るとのこと。それはそれで大ごとなわけで。会社で猫好きに聞いた話だと、生まれて日が浅い子猫だと4時間おきくらいに猫用のミルクをスポイドで飲ませないといけないし、というところから始まって大変手が掛かるということがすでに分かっていました。これは困ったぞ、とかなり頭を抱えてしまいました。

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結局息子が連れ帰った子猫を見たら、多分生後数日くらいしか経っていないと思われました。そして今日1日でもかなり衰弱しているような…。取りあえず子猫がいた場所を確認し、そこにしばらく置いて様子をみようということにしました。というのも日中にバアサンが黒猫がニャーニャー泣きながらウロウロしていたというし、多分母猫で一時的に子猫を隠したのを運悪く息子が見つけて連れて行ってしまったのではないかという想像がほぼ確信に変わったからです。

そして放置後約30分、私が外で子猫の寝床の段取りをしていたら子猫のいる方から黒猫が走り抜けていきました。少なくともこれで母猫による子猫の安否確認はできたなと思いましたが、連れて行ったかどうかはもうしばらくしてから確認しようと思い、そのままにしておきました。というのも野良猫だし、一旦人の匂いが移ると育てるのを放棄するような話も聞いているので1-2時間してそのままだとこちらが面倒みるしかないと思っていたのでそれまではなるべく刺激をすまいということで。そういうわけで放置というのはあまり勝ち目のない賭けのつもりでした。

そして子猫を放置して約1時間ちょい、もういいだろうと子猫の様子を見に行きました。何と段ボールの中が空っぽではありませんか。子猫が自力では絶対あの段ボールを出ることはできないし、だいぶ探しても見当たらないので母猫が連れて行ったに違いありません。もしかしたら私の横をすり抜けて行った時に咥えていたのかもしれません。

もう親子3人本当に心からほっとしました。実際この後あの子猫が生き延びるのかどうかは分かりませんが、それはそれで自然の営みにゆだねた結果なので、後は母猫に任すしかありません。とはいえ、我々が子猫の面倒を見る以上は小さな命を守る責任が発生します。でもこれが何とも難しいわけで。これからはあの黒猫の親子を見たら少しは情がわくかもしれませんね。