ウチの2代目ミライース4WD、去年の9月に20万キロ走った初代から乗り換えて約9カ月経ちました。走行距離は2万キロちょいで、だいたい年間3万キロのパターン通りです。
まず気になる燃費ですが、購入当初は思いのほか伸びずエアコンなしでリッター当たり25~26キロでした。そのまま冬になりタイヤもスタッドレスに交換し、朝の気温も0度以下になるとさらに落ちて23~24キロ前後となりました。この数字は初代に比較すると平均で1キロちょいの向上でした。
その後冬から春になり、朝の気温が5度以上になると徐々に燃費が伸びはじめ、現在は約27キロになっています。購入前に期待したのが27~28キロだったので、ほぼ目標達成ということになりました。この数字はほとんどエアコンを使用していない状態なので、これから暑くなりエアコンを常時使用すると26キロ前後に落ち着くのかなと思っています。
初代のモード燃費が4WDで27キロ、2代目は32キロと5キロ向上しているわけで、単純な理屈でいえば5キロの70%で実燃費が3.5キロ良くなるはずなんですが、そこまで過剰な期待はしていませんでした。とはいえ平均で2-3キロは伸びて欲しいと思っていたので取りあえず27キロがちゃんと出ているので安心しました。

それでは走り(笑)はといえば、正直購入当初は初代より足が柔らかくなっていると思われる分曲がりにくい印象でしたが、2万キロも乗ればこちらが慣らされてしまったので、そこは特に感じなくなりました。加速感とかはあまり変わりません。ただCVTのセッティングが変わっているようで、表現できない微妙なギクシャク感がいまだにあります。まあはっきり言って初代の方が出来が良かったと思います。この辺は燃費を上げるためにいろいろと苦労した結果だと思うことにします。とはいえ前記事で書いた通り、通常使用の範囲だと基本性能には特に不満はありません。
一般道や山道でも普通に流れに乗れるし、高速も100キロくらいまでなら特に不自由はありません。ただ排気量の大きい普通車のようにアクセルにちょっと力を加えるだけでスーと加速するというわけにはいきませんので、それなりに踏み込んで騒々しくなりますが、まあそこはどこまでいっても軽は軽ですから。
ミライースとアルトというのは軽・普通車全ての5ナンバー車の中で最も安く手に入る、つまり最底辺の乗用車です。それなりのグレードを選べば必要にして十分な装備もありながら4WDでも120万円くらい、2WDの下級グレードなら100万円以下で済みます。これはプリウスの半値以下ですから、同等の燃費だと考えればいかに経済的かわかってもらえると思います。本当にクルマが不可欠な田舎の貧乏人にとってはありがたい存在だと言えますね(苦笑)。
それと、最近の軽全般に言えることですが自動ブレーキなどの予防安全装備が充実していることは素晴らしいことですね。ミライースでいえば「スマアシIII」というシステムですが、一部のホンダ車や最近出た日産・三菱連合には劣りますが、ほぼアップデートな性能と言えます。正直ウチのクルマの自動ブレーキは敏感過ぎるくらいです。
少し道幅の狭いワインディングロードをちょっと(笑)オーバースピードで走っている時、ガードレールなのかその向こうの樹木か何なのかは分かりませんが、それを感知した結果緊急ブレーキが作動したことが数回あります。通常でも何を拾ったのかはわからないのですが、障害物の警告音は結構頻繁に鳴ります。とはいえ音だけでブレーキが掛かるわけではないのですが…。まあ想定外の急ブレーキが勝手にかかるのは何なんですが、取りあえずきちんと作動するということだけは分かりました。
軽自動車というのは私のようにやむにやまれず燃費コンシャスで乗る人間も多いのですが、それ以上に老人や女性が乗るケースが多いため、こういった予防安全システムが充実しているのは安心できます。最新のシステムだと夜間も含めて歩行者も感知するようになっているものが大半だし、追突に関してはかなりの確率で防止できるようになっています。その割には自動ブレーキ付きの任意保険の割引が9%しかないというのは納得できないですけど。
この任意保険の割引については、国主導で思い切って半分くらいの割引にすれば、安全装備のついたクルマへの買い替えを喚起し、世の中の悲惨な事故の発生をかなり減らせることになると思うんですけど。スバルの調査では追突事故の軽減率は80%という結果も出ているので決して無茶な話でもないと思います。